研究分担者 |
相馬 保夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90206673)
新井 政美 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60167989)
金井 光太朗 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40143523)
鈴木 茂 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10162950)
藤田 進 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30014525)
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研究概要 |
本研究の目的は、文明の「辺境」と「マイノリティ」の生成を、近代ヨーロッパにおける市民社会の形成のメカニズムと関連させながら歴史的に解明することにある。 平成17年度は,本研究の目的を達成するための準備として,文献資料・文書館資料の収集,海外研究者との協力関係の構築を行い,それらに基づいて国際ワークショップおよび国際シンポジウムを開催した。 1.各資料収集のために、佐々木孝弘をアメリカ合衆国に(2005年8月6日〜9月13日)、藤田進を中東地域に(2005年12月19日〜2006年1月11日)それぞれ派遣した。それらの成果を元に,東京外国語大学海外事情研究所において科研分担者の全員参加による報告会を開催した。これらの報告会を準備する課程で,本科研で購入したマイクロリーダーを利用して資料の解読を行った。 2.イタリア・カリアリ大学のアルマンゲ教授をゲストとして迎え,2005年10月9日にワークショップを開催し,その報告は,東京外国語大学海外事情研究所所誌『クアドランテ』No.8(2005年3月発行)に掲載された。また,2005年12月19日〜20日には,「ヨーロッパ拡大と空間・歴史意識の変容」というワークショップを開催した。第一日目第一セッション「最近の歴史学における地域概念」では,アテネ大学のリアコス氏とポーランド・クラクフ国際文化センターのプルフラ氏が報告を行い,同日第二セッション「現代ヨーロッパにおける地域と地域主義」では,エストニア・タルトゥ大学のベルク氏とデンマーク・国際関係研究所のヨエンニエミ氏が報告を行った。また第二日目の第三セッション「地域・国民文化のシンボルとしての都市」ではプルフラ氏が「ポーランド史・ヨーロッパ史のなかのクラクフ」という報告を行った。これらの諸報告は『クアドランテ』No.9(2006年3月発行)に掲載される予定である。
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