研究分担者 |
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
大澤 義明 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50183760)
杉田 倫明 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (80235887)
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
渡辺 俊 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (60212320)
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研究概要 |
平成19年度は,地理情報科学の教授法のための具体的システムを設計するとともに,教材開発および教授法のマニュアル作成を重点的に進めた.とくに,新たな地理情報科学教育システムとしてTSUKBAモデルを開発し,インストラクタおよびTAを活用した教育と啓蒙方法について検討した.筑波大学におけるArcGISサイトライセンスの利用状況,Geogrphy Networkの活用と地理データの整備状況,ArclMSによるWebGISの作成方法等を実証的に調査し,地理情報科学教育におけるArcGISサイトライセンスおよびGeography Network導入の意義について考察した.Geography Networkの導入により,地理データを共有化し授業や自習における教材を利用できる体制が整うことで,教育環境が飛躍的に向上することが明らかになった. これまで研究室あるいは個人単位で作成された地理データは,外部に対して公開されることが少なく,相互に利用することも困難であった.Geography Networkでは,これらのデータに共通フォーマットのメタデータおよび地図画像を付与し,検索機能を持たせることによって,教育成果および研究成果を広く公開・共有化できることが実証的に確認された.登録データを用いて,ArcIMSによりビューア中心のWebGISを簡単に構築することも可能であり,成果の公開・共有化に一層有効であった. また本年度は昨年に引き続き,GIS教育用ソフトウェアの構築,GISのカリキュラム,GIS技術資格制度,継続教育,先進的な欧米のオンライン教材の日本における導入の可能性なども検討した.
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