研究課題/領域番号 |
17202024
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
宮崎 恒二 東京外国語大学, その他部局, 理事 (40174156)
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研究分担者 |
内堀 基光 放送大学, 教養学部, 教授 (30126726)
床呂 郁哉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90272476)
山下 晋司 東京大学大学院, 総合文化研究科, 教授 (60117728)
清水 展 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70126085)
伊藤 眞 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (60183175)
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キーワード | 高齢化社会 / 移住 / 長期滞在 / 国際化 / 労働 / 余暇 / 東南アジア / オセアニア |
研究概要 |
本計画の研究フェーズのうち、本年度は、(3)移住者個人の認識と生活戦略に関する現地調査、(5)受入社会への影響に関する調査、を継続して行う一方、(6)人、財貨、サービスの空間移動に関する理論化、の準備作業に入った。 (3)及び(5)に関しては、研究分担者をインドネシア(ジャカルタ、スラバヤ、バリ)、マレーシア(クアラ・ルンプール、キャメロン・ハイランド、サバ)、タイ(バンコック、チェンマイ)、オーストラリア(ブリズベン、ゴールドコースト)に派遣、現地の政府関係機関ならびに現地在住日本人に対する聞き取り調査を実施し、出入国政策および移住/長期滞在の動機、問題点などに関する知見を得た。また、比較のため、沖縄への移住者の調査も継続した。 研究成果の一部を一部公開するため、国立民族学博物館と共催で国際ワークショップTransnational Migration in East Asia: A View from Japan (5月31日-6月1日)、日本文化人類学会における分科会としてEast Asia in Motion: A Comparative Perspective to Transnational Migration (6月2日-3日)を開催した。さらに、研究分担者を海外の学会等に派遣し、研究成果の一部を公開した。 このほか、海外研究協力者の豊田三佳(アジア研究所、シンガポール)をも含めた国内での研究・連絡会を2回程度開催し、研究組織内での調査の進捗状況に関する連絡協議を行う一方、(6)に関して、新たな動きを含んだ分析の方向性を検討した。 研究開始時点と比較し、長期滞在の規制に関して、オーストラリアにおいては強化される一方、マレーシアにおいては緩和されるなどの影響が、日本からの長期滞在希望先の選択にも及び始めている。また、タイ、シンガポールにおいては、外国人向けの医療産業が急速に生まれつつあり、日本国内における外国人介護士の就労条件緩和などとともに、高齢者の長期滞在に影響を及ぼす条件にも変化が見られる。
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