法曹の新職域グランドデザイン構築

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 17203009
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 新領域法学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 三成 賢次 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (90181932)
• 研究分担者: 松川 正毅 大阪大学, 大学院高等司法研究科, 教授 (80190429) ; 高橋 明男 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (60206787) ; 高田 篤 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (70243540) ; 茶園 成樹 大阪大学, 大学院高等司法研究科, 教授 (30217252) ; 松本 和彦 大阪大学, 大学院高等司法研究科, 教授 (40273560) ; 中山 竜一 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (00257958) ; 養老 真一 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (30240831) ; 福井 康太 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (00302282) ; 仁木 恒夫 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (80284470) ; 水島 郁子 大阪大学, 大学院法学研究科, 准教授 (90299123)
• 連携研究者: 佐藤 岩夫 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (80154037)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• キーワード: (1)法曹の新しい職域 / (2) 企業における弁護士ニーズに関する調査 / (3)一般弁護士対象アンケート調査 / (4) 組織内弁護士対象アンケート調査 / (5)弁護士職域マッピング

研究概要

本研究は、法曹の新職域として注目が集まっている弁護士業務の調査研究を行い、これに法領域横断的な理論的検討を加えることを通じて、近未来における法曹新職域のグランドデザインを提示することを目的とする研究プロジェクトであった。本研究では、諸外国の法曹とその養成課程に関する現状と課題を明らかにするとともに、主として最先端の企業法務を対象とする聞き取りおよびアンケート調査を実施し、法曹の職域の今後に関する模索的な研究を行った。本研究で特に力を入れたのは、全国2000社を対象とする「企業における弁護士ニーズに関する調査」、大阪弁護士会会員の約半数にあたる1500名を対象とする「弁護士業務に関するアンケート調査」、そして全国の企業内弁護士259人を対象とする「組織内弁護士の業務に関するアンケート調査」という3つのアンケート調査であった。それゆえ、本研究では、主として企業関連の弁護士の新しい職域の動向を明らかにすることとなった。

研究成果

• [雑誌論文] <国家・市場・市民社会>と法の歴史-『公共なるもの』からの一考察- (2008)
  • 著者名/発表者名: 三成賢次
  • 雑誌名: 学術の動向 2008年10月号 ページ: 66-70
• [雑誌論文] 地域の法律問題と相談者ネットワーク (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤岩夫
  • 雑誌名: 社会科学研究 59巻3・4合併号 ページ: 109-151
• [雑誌論文] クレーム解釈・均等論 (2008)
  • 著者名/発表者名: 茶園成樹
  • 雑誌名: 法学教室 333号 ページ: 102-111
• [雑誌論文] 予防原則と環境国家(石田眞・大塚直編) (2008)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 労働と環境 ページ: 200-214
• [雑誌論文] 予防原則と憲法の政治学 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中山竜一
  • 雑誌名: 法の理論27 ページ: 77-93
• [雑誌論文] リスク志向社会の紛争とコンフリクト・マネジメント (2008)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 雑誌名: 法社会学 69号 ページ: 38-55
• [雑誌論文] 環境国家における予防原則の制度枠組み (2007)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 季刊・企業と法創造 4巻2号 ページ: 16-19
• [雑誌論文] リスクと法(橘木俊詔・長谷部恭男・今田高俊・益永茂樹編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 中山竜一
  • 雑誌名: リスク学入門1-リスク学とは何か- ページ: 87-116
• [雑誌論文] ADRの機能とその射程-紛争解決から多様な関係調整支援へ- (2007)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 雑誌名: 仲裁とADR 2号 ページ: 81-89
• [雑誌論文] 労働者の安全・健康と国の役割 (2007)
  • 著者名/発表者名: 水島郁子
  • 雑誌名: 日本労働法学会誌 109号 ページ: 72-89
• [雑誌論文] ジェンダー法史学-今後の課題と展望-(三成美保編) (2006)
  • 著者名/発表者名: 三成賢次
  • 雑誌名: ジェンダーの比較法史学-近代法秩序の再検討 ページ: 351-358
• [雑誌論文] 消費者団体訴訟の法形成機能について-市民社会を基盤とする法形成の一断面-(林信夫・佐藤岩夫編) (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐藤岩夫
  • 雑誌名: 法の生成と民法の体系:広中俊雄先生傘寿記念論集 ページ: 0
• [雑誌論文] 環境汚染の自由の保障?(村上武則・高橋明男・松本和彦編) (2006)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 法治国家の展開と現代的構成 ページ: 307-330
• [雑誌論文] 憲法学から見た環境権 (2006)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 環境法研究 31号 ページ: 19-34
• [雑誌論文] 紛争の総合的マネジメントと私的自治-職場トラブルへの総合的対応を手がかりとして- (2006)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 雑誌名: 阪大法学 56巻2号 ページ: 35-92
• [雑誌論文] 規制改革後の司法書士の役割変容 (2006)
  • 著者名/発表者名: 仁木恒夫
  • 雑誌名: 月報司法書士 416号 ページ: 20-25
• [雑誌論文] 産前・産後の休業期間中の所得保障と使用者の役割-連邦憲法裁判所2003年11月18日決定を中心として (2006)
  • 著者名/発表者名: 水島郁子
  • 雑誌名: 日独労働法協会会報 6号 ページ: 21-37
• [雑誌論文] 明治国家と政治制度の設計をめぐって(多胡圭一編) (2005)
  • 著者名/発表者名: 三成賢次
  • 雑誌名: 日本政治-過去と現在の対話 ページ: 29-32
• [雑誌論文] 環境法における予防原則の展開(2) (2005)
  • 著者名/発表者名: 松本和彦
  • 雑誌名: 阪大法学 54巻5号 ページ: 1-21
• [雑誌論文] On the Coupling between Conflict Management and Realization of General Rules of Law - In Relation to Justice System Reform in Japan (2005)
  • 著者名/発表者名: Kota FUKUI
  • ページ: 129-140
• [雑誌論文] リスク社会の紛争と法-紛争解決の構造転換をめぐって- (2005)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 雑誌名: 阪大法学 54巻6号 ページ: 47-92
• [雑誌論文] 採用後二ヶ月のアルバイトの突然死と安全配慮義務 (2005)
  • 著者名/発表者名: 水島郁子
  • 雑誌名: 民商法雑誌 132巻6号 ページ: 992-1003
• [学会発表] 「企業における弁護士ニーズ調査に見られる弁護士業務の傾向について」、福井祐介「弁護士対象調査から読み取られる弁護士シーズと弁護士業務の新領域」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 日本法社会学会2009年度学術大会ミニシンポジウム(3)「企業における弁護士ニーズと法曹の職域」コーディネータ・福井康太
  • 発表場所: 明治大学法学部
  • 年月日: 2009-05-01
• [学会発表] 弁護士職の新領域の可能性-企業法務を中心として- (2009)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 司法アクセス学会学術大会
  • 発表場所: 日弁連・弁護士会館
  • 年月日: 2009-03-01
• [学会発表] 法曹の新しい職域と法的思考-コンプライアンス業務の拡大は法的思考を変えるのか- (2009)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 東京法哲学研究会
  • 発表場所: 法政大学ボアソナードタワー
  • 年月日: 2009-01-01
• [学会発表] 法曹の新しい職域と法的思考-コンプライアンス業務の拡大は法的思考を変えるのか- (2008)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 九州法理論研究会
  • 発表場所: 九州大学法学研究院
  • 年月日: 2008-10-01
• [学会発表] 企業における弁護士ニーズ:阪大調査から (2008)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 大阪大学・大阪弁護士会共催シンポジウム
  • 発表場所: 大阪弁護士会館
  • 年月日: 2008-08-01
• [学会発表] 弁護士職の新領域と企業法務:企業における弁護士ニーズに関する調査を手がかりに (2008)
  • 著者名/発表者名: 福井康太
  • 学会等名: 司法アクセス学会第2回企業法務研究会
  • 発表場所: [社]商事法務
  • 年月日: 2008-04-01
• [学会発表] 弁護士に新しい職域は広がっているか-企業における弁護士ニーズに関する調査から読み取れること- (2008)
  • 著者名/発表者名: 福井康太・福井祐介
  • 学会等名: 日本法社会学会関西支部2007年度第3回研究会
  • 発表場所: 大阪市立大学文化交流センター
  • 年月日: 2008-03-01
• [図書] 『法曹の新職域グランドデザイン構築』平成17-20年度科学研究費補助金基盤研究(A)課題番号17203009研究成果報告書 (2009)
  • 著者名/発表者名: 三成賢次・松川正毅・佐藤岩夫・高橋明男・高田篤・茶園成樹・松本和彦・中山竜一・養老真一・福井康太・仁木恒夫・水島郁子・林智良・渡邊太・福井祐介
  • 総ページ数: 336
  • 出版者: 大阪大学「法曹の新しい職域」研究会
• [図書] 『大阪大学・大阪弁護士会共催シンポジウム-企業における弁護士ニーズを考える-』シンポジウム報告書(三成賢次・福井康太編) (2008)
  • 総ページ数: 94
  • 出版者: 大阪大学「法曹の新しい職域」研究会
• [図書] 企業における弁護士ニーズに関する調査中間報告書(三成賢次・福井康太・渡邊太編著) (2007)
  • 総ページ数: 66
  • 出版者: 大阪大学「法曹の新しい職域」研究会