研究課題/領域番号 |
17203011
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, リサーチフェロー (30011323)
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研究分担者 |
渡辺 昭夫 平和・安全保障研究所, 副会長 (30061865)
尾高 煌之助 法政大学, 経済学部, 教授 (90017658)
作道 明広 中京大学, 総合政策学部, 教授 (10303091)
武田 知己 大東文化大学, 法学部, 専任講師 (20311897)
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 専任講師 (90366831)
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キーワード | 日本近現代史 / 防衛政策 / 保守合同 / 政策史料 / オーラルヒストリー / 史料情報 |
研究概要 |
<統括班> (1)オーラルヒストリーの実施 田村元(元衆議院議員)2回(終了)。細田吉蔵(元運輸大臣)2回(終了)。木山正義(元水交会会長)3回(終了)。和田耕作(元衆議院議員)2回(終了)。山下英明(元通産省事務次官)2回(終了)。宮澤喜一(第78代内閣総理大臣)1回(継続中)。松本〓彦(元石田博英労働大臣秘書官)5回(終了)。立田清士(元自治大学校長)6回(終了)。大塚惟謙(東北管区警察局長)5回(継続中)。佐野初雄(元武順炭坑勤務)1回(継続中)。澄田智(元日銀総裁)1回(継続中)。森一久(元原子力産業会議副会長)1回(継続中)。このうち、田村(下)、細田(下)、木山、和田、山下は速記録をまとめ冊子化した。(2)研究会の開催 戦後日本研究会(梅崎修氏、渡辺昭夫氏、福井義高氏、小代有希子氏報告)、近代日本史料研究会(百瀬孝氏、佐藤卓己氏報告)合計6回開催、速記録を作成し、4回分を報告集として冊子化した。(3)史料整理 以前より継続のものを含め25文書群について整理を進め、中澤佑・山本親雄関係文書の目録を冊子化した。(4)『近現代日本人物史料情報辞典3』の編纂 現在263項目の原稿があつまり、19年度中には刊行予定である。 <外交・防衛班> (1)オーラルヒストリーの実施 【外交問題】國廣道彦(元外務審議官、中国大使)9回(継続中)。【防衛問題】佐久間一(元統合幕僚会議議長)6回(終了)。吉田学(元海上幕僚長)3回(継続中)。(2)「宝珠山昇(元防衛施設庁長官)文書」の整理(継続中)。(3)オーラルヒストリー記録の整理と冊子化(「塩田章(元国防会議事務局長)オーラルヒストリー」「塚本三郎(元民社党委員長)オーラルヒストリー(上)」)。 <政治・行政班> 本年度も、月一回の研究会を定期的に開催し、特に1955年以降の保革二党政治(55年体制)に必ずしも収拾しきれない政治的文脈を解明する作業を行った。一つは、占領期から55年体制確立期にかけての政治史資料、具体的には村川一郎資料、小楠正雄資料などの新資料を、特に第二保守党の存在に着目して読み込んだ。また、昨年度結党30周年を迎えた新自由クラブ関係のオーラルヒストリーを開始し、既に国会図書館に収集されている新自由クラブの事務局資料と大中睦夫資料との比較検討も開始した。本年度もこれらの作業を継続し、資料集・インタビュー集の作成にこぎ着ける計画である。また、一昨年度に引き続き、過去のオーラルヒストリーに関する目録をいくつか作成した。まだ刊行予定のものも残されているが、同時並行でオーラルヒストリーの方法論とレビュー法を一般化した研究論文の連載を開始した。 <経済・労働班> 経済班では、企業間の系列関係や中小企業のネットワーク化に焦点を当てた。元東京トヨペット社員の清原荘一郎氏の口述記録を作成し、「南陽市立 結城豊太郎記念館」で史料調査を行った。労働班は、関西生産性本部の口述記録の作成、UIゼンセン同盟のインタビュー調査を行った。また、愛媛勤労者生活センターで史料調査を行い、終戦直後における金属産業の労使関係を探った。さらに労働班では、戦後労働史を研究するうえで必要となる文書資料や口述史料と探るため、2回の労働史資料研究会を開催した。
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