研究課題/領域番号 |
17203012
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中井 和夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40188868)
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研究分担者 |
山影 進 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10115959)
恒川 惠市 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80134401)
石田 淳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
遠藤 貢 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (70251311)
青井 千由紀 青山学院大学, 国際政治経済学部, 助教授 (60383494)
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キーワード | 破綻国家 / 紛争 / 難民 / 安全保障 / 平和維持 |
研究概要 |
今年度は、各種研究会を開催する形で主に外部の研究者からの知見を得ることのほか、書籍(雑誌を含む)、コンピュータ等の物品を購入し昨年度から継続する形で研究体制の基盤の構築を目指したほか、学術研究支援員を雇用し、破綻国家に連動するテーマ(主に難民)に関するデータベースの構築を行い、近く公開予定である。12月に破綻国家を国際政治学の観点から調査研究を行っている防衛研究所の岡垣知子研究員を招き、研究会を行って破綻国家にかかわる国際政治の理論の問題を検討したほか、3月には研究分担者の大江博が、破綻国家に関するアメリカの対応などを含む問題に関する報告を行った。来年度以降分担者の間での議論をさらに展開する予定である。海外出張に関しては、遠藤がワシントンで開催された「ソマリランド」のディアスポラによる国際会議に出席し、インタビュー調査を実施したほか、中西がフィリピンにおける政府の能力に関する調査を実施した。また、今年度は遠藤がソマリア・ソマリランドを中心としたアフリカの破綻国家の問題についてナイル・エチオピア学会、アフリカ学会のシンポジストとして講演を行った。論文としては恒川が「ラテンアメリカの国家と政治)についての論考をまとめたほか、石田が「国内秩序と国際秩序」の共振にかかわる論考を、青井が「平和の支援と軍組織の役割」という形で理論面の成果を発表したほか、遠藤がアフリカの国家に関する論考を発表した。また、山影は破綻国家のシミュレーションモデルを構築中である。小寺、中西も破綻国家をめぐる国際制度と紛争経済の研究を展開している。
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