4年計画の最終年度は分担金制度の変更により研究組織を変更し、それまでの研究分担者と連携研究者とし、研究代表者のみの研究プロジェクトとなった。しかし以下の内容からも明らかなように、連携研究者との協力関係も続いており、次年度以降の共同プロジェクトの礎ともなっている。平成20年度の研究の実施内容は以下の通りである。 1 海外調査:7月23日〜8月5日までクロアチア、ボスニアにおいて行った。クロアチアはザグレブの国際関係研究所、ボスニアはサライェヴォのサライェヴォ大学、セルビア人共和国の首都バニャルカのバニャルカ大学とセルビア人共和国大統領府においてインタビュー調査を行った。またそれぞれにおいて刊行資料の収集にも努めた。本研究プロジェクトの研究内容に関連しているものとして、トルコなどでもインタビュー調査を行った。 2 研究発表など:日本国際政治学会2008年度研究大会において、自由企画「バルカン地域とEU拡大」を組織した。報告者として月村の他、平成19年度までの研究分担者であった菅原敦子(二松学舎大学)、討論者として同じく坂井一成(神戸大学)、司会として同じく定形衛(名古屋大学)のほか、外部から報告者として藤嶋亮(神奈川大学)、討論者に宇山智彦(北海道大学)が参加した。その他、研究成果発表の場として、これまでのようにザグレブ、ベオグラードでの現地セミナーを利用した。更に北海道大学スラブ研究センターの冬期間際シンポジウムにおいて、バルカン地域も関連したセッションの討論者を務めた。
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