研究課題/領域番号 |
17203017
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研究機関 | 青森公立大学 |
研究代表者 |
松田 芳郎 青森公立大学, 経営経済学部, 教授 (30002976)
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研究分担者 |
今 喜典 青森公立大学, 経営経済学部, 教授 (40107115)
馬場 康維 統計数理研究所, 名誉教授 (90000215)
周防 節雄 兵庫県立大学, 神戸学園都市学術情報館, 教授 (90162841)
美添 泰人 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80062868)
菅 幹雄 東京国際大学, 経済学部, 教授 (50287033)
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キーワード | 法人企業統計調査 / 事業所・企業統計調査 / パネルデータ / 非標本誤差 / ビジネス・フレーム / 季節変動 / 完全照合 / 経済センサス |
研究概要 |
本研究は、指定統計の統計法の目的外集計申請を行い、複数省庁の調査を個票レベルでリンクし、これまで政府の作成出来なかった新規な統計表を作成し、学界の共有財産化を目的としている。財務省「法人企業統計調査」・総務省「事業所・企業統計調査」・経済産業省「商業統計調査」の統計法目的外申請で3調査の個票の横断面・時系列でリンクしたデータベースを構築し解析を行った。 1.1.事業所・企業統計調査のパネル化し《周防・宮内・古隅》、財務省の協力を得て平成13年母集団名簿との完全照合実験を行い、前者の企業数は、後者の企業数と比較しての約100万の補足漏れを示した。さらに前者の本社・本店と支社・支店等の名寄せ照合と親会社・子会社・孫会社等の名寄せ照合によるデータベースを編制。 2.事業所・企業統計調査の本社と支社等と名寄せ集計の結果による本社情報と法人企業統計調査の法人の完全照合のデータベースを使用した研究。 (1)資本金5億以上の全数データで、地域分布の判る事業所の従業員数をウエイトとして付加価値の地域配分指数の作成《美添・元山・古隅》。(『統計数理』で公刊予定。) (2)単一事業所企業と格付けされた企業の法人企業統計調査により複数産業の売上のある企業を析出し、事業所を現行の区画で定義して、単一の主産業で格付けする方式の誤りを指摘した。《古隅・松田》(『統計数理』に投稿中)。速報は、経済センサス活動調査の調査票の設計の提言として公表。 3.会社法の成立前後の法人企業統計での所得分配率の計測で日本の株式会社の変容を指摘。《菅》中小企業の融資の日本的実態の解明。《今・佐藤》継続標本を利用し指数化方式集計方法の再評価実験。《土屋・吉岡・松田》e-commerceの実態解析。《稲葉》(いづれも『統計数理』公刊予定。) 4.研究成果の省庁還元のため、2回の公開研究集会を開催し、省庁統計関係者延べ80人の参加を得た。
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