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2005 年度 実績報告書

アンケート調査と経済実験による資産選択と貯蓄・消費行動の分析

研究課題

研究課題/領域番号 17203025
研究機関大阪大学

研究代表者

筒井 義郎  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50163845)

研究分担者 池田 新介  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (70184421)
大竹 文雄  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50176913)
晝間 文彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (00063793)
井澤 裕司  立命館大学, 経済学部, 教授 (70222924)
堀 敬一  立命館大学, 経済学部, 助教授 (50273561)
キーワード選好パラメータ / 時間割引率 / 危険回避度 / アンケート調査 / 経済実験
研究概要

本年度は、3つの経済実験と1つのアンケート調査を実施した。まず、中国人の危険回避態度と時間割引率を測定するために、上海において経済実験を実施した。日本における同様の実験と比較して、危険回避態度や時間割引率が、国によって異なるかどうかの分析を進める予定である。次に損失回避に関する実験を実施した。この実験では、利得局面で危険回避、損失局面で危険愛好的態度をとるという命題と、損失に対する感応度は利得に対する感応度より大きいという命題の両方を検定した。結果の分析はこれからであるが、暫定的な集計結果は、後者は支持するが、前者については利得損失ともに、その大きさによって危険に対する態度が違うことを示唆している。さらに、時間割引に関する新たな実験を実施した。この実験は、これまでの時間割引実験と以下の点で違っている。第1に、時間割引率に弱加法性が見られるかどうかの検定を目的としている。弱加法性とは、ある期間の時間割引ファクターと、その期間を2分割した2期間それぞれの時間割引ファクターの積を比較すると、分割した方が大きくなるというものである。第2に、被験者の選択肢をコンピュータを用いてランダムに与えている。第3に、被験者数が219人と大きい。実験結果の分析はこれからであるが、暫定的な集計結果は、この弱加法性と双曲割引の両方が観察されることを示唆している。さらに、選好パラメータの大きさを推定する目的で、中国6都市におけるアンケート調査を実施した。これにより、中国人のいろいろな選好パラメータの大きさを把握し、日本人と比較することが可能である。このアンケート調査は部分的に上述の上海における経済実験を補完するものでもある。最後に、年度末に、これらの研究結果を議論し、かつ、周辺分野で行われている研究から学ぶためのコンファランスを開催した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] アンケート調査と経済実験による危険回避度と時間割引率の解明2006

    • 著者名/発表者名
      池田 新介
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル 44(2)

      ページ: 70-81

  • [雑誌論文] 人間は危険回避的か?-経済実験とアンケート調査による検証-2005

    • 著者名/発表者名
      晝間 文彦
    • 雑誌名

      大阪大学経済学 55(2)

      ページ: 43-69

  • [雑誌論文] 時間割引率:経済実験とアンケートによる分析2005

    • 著者名/発表者名
      池田 新介
    • 雑誌名

      ISER Discussion Paper 638

  • [雑誌論文] Non Expected Utility Maximizers Behave as if Expected Utility Maximizers : An Experimental Test2005

    • 著者名/発表者名
      倉田 洋
    • 雑誌名

      Research Paper Series 05-003

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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