研究課題/領域番号 |
17203036
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
大村 英昭 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30047485)
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研究分担者 |
真鍋 一史 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90098385)
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
吉野 諒三 関西学院大学, 統計数理研究所・データ科学研究系, 教授 (60220711)
大岡 頼光 中京大学, 社会学部, 助教授 (80329656)
山 泰幸 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (30388722)
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キーワード | 価値意識 / 宗教意識 / 質問紙調査 / 事例調査 / 国際研究者交流 / ドイツ / オランダ / アメリカ |
研究概要 |
研究組織は「質問紙調査(量的調査)班」と「事例調査(質的調査)班」に分けられる。前者のグループは、平成17年度は、まず「文献・資料の収集と整理」と「質問紙調査のraw-dataとdocumentationの収集と整理」から始めた。欧米を中心とする主要な調査研究については、このような作業にもとづいて、研究の系譜とその成果-方法論の開発と知見の蓄積-が体系的にまとめられてきた。それは、一つには欧米の調査研究については、米国ミシガン大学のICPSRやドイツ・ケルン大学のZAをとおして、上述のような文献・資料・データが体系的に入手可能となっているので、その研究成果のレヴューと問題点の発見が容易であるということによる。ところが、日本の調査研究の体系的な整理は、このようなデータ・アーカイヴの未発達ということから必ずしも容易ではない。われわれは、研究会方式を採用し、いわば「芋づる的に」日本における主要な調査研究のレヴューを行ってきた。 つぎに、後者の「事例調査(質的調査)」を担当するグループは、平成17年度は、韓国・タイ、それに米国のカリフォルニア州およびハワイ州でのフィールド(インテンシヴな聞き取り)調査を実施した。調査の目的は、明確で、平成18年度と平成19年度に計画されている国際比較をめざす大規模な「質問紙調査」に加えるべき質問項目を探索することであり、従ってわれわれのフィールド調査は、そのためのパイロット・スタディという位置づけがなされる。それは、従来の価値意識と宗教意識を捉えようとする質問紙調査では、いまや日本はおろか、世界的規模で起こりつつある宗教変容の実態-とくに、(1)都市部を中心に進みつつある火葬化の動向、(2)先進国におけるペット・ロスに伴う宗教的行事など-が、よく把握できていないと考えたからにほかならない。 以上の二つのグループの成果の統合が、次年度に向けての具体的な課題となってくるのである。
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