研究課題/領域番号 |
17203037
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中川 清 同志社大学, 政策学部, 教授 (50115052)
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研究分担者 |
岩田 正美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50089968)
加登田 恵子 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (30139365)
中野 敏子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (20198162)
岡本 民夫 同志社大学, 社会学部, 名誉教授 (80071918)
埋橋 孝文 同志社大学, 社会学部, 教授 (60213427)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 社会福祉調査 / 社会調査 / 社会福祉 / 調査問題 / 調査技術 / 調査票 / 標本調査 / 貧困調査 |
研究概要 |
研究成果報告書は、第I部戦後日本の社会福祉調査リスト、第II部主要社会福祉調査の抄録、第III部社会福祉調査史論の3部で構成されている。第I部では、戦後日本において実施された膨大な量の社会福祉調査を選び出し整理して、信頼できる社会福祉調査リストを作成した。リストアップした調査数は2万件を超え、いずれについてもNACSISによる検索・点検を行った。研究計画では2000年までの調査が対象であったが、21世紀に入って実施された調査も適宜加えた。報告書付録のコンパクトディスクに、2種類の調査リストが収められている。第II部には、調査リストから精選された主要な社会福祉調査の抄録約350点を収めた。これらの抄録は、貧困・低所得層から地域福祉にいたる8つの分野にわたり、調査の目的や結果の要約などを含む共通のファイルで作成されている。それぞれの抄録をたどることで、各分野の社会福祉調査の展開をおおまかに捉えることができる。 第III部には、社会福祉調査に関する15本の論文が収められている。個々の論点に言及することはできないが、いくつかの特徴を整理することはできる。調査の実施主体については、少なくとも1970年代までは社会福祉協議会の果たした役割が大きかった。調査方法については、調査票や標本抽出の精緻化が進展した。ただし高齢者本人や障害のある当事者からの回答を得る方法については模索が続いている。調査結果の時系列的な分析からは、生活状況に著しい変化が認められるものと、認めにくいものとの対比が明らかになった。前者は児童や高齢者であり、後者は低所得層や母子世帯である。描き出される像(イメージ)も、両者でおのずから異なることになった。
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