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2008 年度 実績報告書

超新星爆発を起源とする背景ニュートリノの探索

研究課題

研究課題/領域番号 17204016
研究機関東京大学

研究代表者

中畑 雅行  東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (70192672)

研究分担者 塩澤 真人  東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (70272523)
キーワード超新星爆発 / ニュートリノ
研究概要

宇宙で過去におきた超新星爆発にともなうニュートリノ(超新星背景ニュートリノ)をスーパーカミオカンデを用いて捉えることが本研究の目的である。平成20年度の研究においては、より感度が高い強度の上限値を求めるために、データ解析方法の改良をおこなった。また、超新星背景ニュートリノの反電子ニュートリノの信号を同定するために、中性子の信号を捉えることを目的として、新たな電子回路とオンラインシステムの導入をおこなった。解析方法の改良においては、解析に使用する有効体積を以前の「壁から2m以内」から「壁から0.5m以内」にして、30%有効体積を増加させた。また、宇宙線核破砕を除去するプログラムを改良して、死時間を20%近く減らすことができた。さらに、解析後に残留するを詳しく吟味して残留する大気ニュートリノ事象を減らす解析方法も開発した。新電子回路、オンラインシステムにおいては、超新星背景ニュートリノの候補となる事象の後は500マイクロ秒の間、無条件にすべてのヒット情報を取り込むことによって、以前は不可能であった中性子と自由陽子の反応による2.2MeVガンマ線が取れるようになり、検出効率が20%間違えてバックグラウンドを捕えてしまう確率が3%ではあるが、中性子の同定ができるようになり、それを使用した解析をおこなった。高い検出効率で中性子を捕えるためにガドリニウムを用いる方法であるが、ガドリニウムの中性子捕獲がチェレンコフタイプの実験装置でどのように見えるかをスーパーカミオカンデで実験しその結果を学術論文に発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] First Study of Neutren Tagging with Water Cherenkov Detector2009

    • 著者名/発表者名
      Super-Kamiokande Collaboration(H. Watanabe et
    • 雑誌名

      Astroparticle Physics (掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] ガドリニウム化合物を溶かした水チェレンコフ検出器のシミュレーションによる研究2009

    • 著者名/発表者名
      樹林敦子
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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