研究課題/領域番号 |
17204038
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
船木 實 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (10132713)
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研究分担者 |
平沢 尚彦 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (10270422)
野木 義史 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90280536)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 教授 (30134993)
東野 伸一郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 講師 (40243901)
伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90221788)
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キーワード | Ant-Plane / 空中磁場探査 / 無人航空機 / フラックスゲート磁力計 / 長距離飛行 / 昭和基地 / カタパルト / 上五島空港 |
研究概要 |
10月に長崎県上五島空港においてAnt-Plane4-1号機にフラックスゲート磁力計を搭載し、1000kmの飛行実験を行ったが、台風20号が急に発達・接近し、上空ではその影響を受け、980km飛行した段階で、燃料切れにより機体は海上にパラシュートにより不時着した。その結果、機体と磁力計を失った。簡易カタパルトの製作に取り掛かり、レールとウインチの製作を行った。またパラシュートについては米国から購入した。Ant-Plane6号機を2機製作したが、電磁ノイズが大きく、ノイズ除去に多大の労力と時間を通やした。全てのケーブルをアルミフォイルで覆うことにより、この問題を解決した。機体搭載用三成分フラックスゲート磁力計を製作し、より精度良い磁気観測ができるようになった。昨年度まで使用していた磁気抵抗型磁力計と比べ、1桁精度良い磁気観測が可能になった。Ant-Plane6号機を設計した。この機体は飛行制御部と観測装置搭載部を切り離し、All in Oneの機体である。しかし、Ant-Plane6-1号機は自動飛行チューニング中に、エレベーターの動作不良が発生し、墜落し機体を失った。この事故の解明のため、2月にサロマ湖で計画していた飛行実験を中止した。3月に桜島でAnt-Plane3号機による磁場探査を計画した。自動飛行実験は成功したが、天候悪化で磁場探査は中止となった。研究成果を国外では韓国極地研究所と米国航空協会の研究会で、国内では関係所学会で発表した。また、第49次南極観測隊で昭和基地でAnt-Plane4-3と4-4号機で磁場探査を試みるため、隊員の訓練や物資の調達に協力した。
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