研究課題
何度かの検討の結果最終的に、2008年度に科学観測を目的とした総重量10kgクラスの小型衛星を打ち上げることとした。本年度(2005年度)は、観測機器の開発を行うとともに、基礎技術獲得のための小型ロケット実験と、BUSの基本設計と搭載部品の購入を進めた。1.衛星開発環境の整備衛星および搭載機器開発に必要な、クリーンブースや暗室などの環境を整えた。2.小型ロケット実験ARLISSの実施通信技術などの衛星に関する基礎技術獲得を目的として、4000mからペイロードを降下させるロケット実験を9月に実施した。3.搭載機器の開発(1)メーカーと協力して、CMOS及びCCDを用いた超小型・軽量のイメージセンサーの開発・製作を進めた。メーカーとの詳細な検討に基づきそれぞれ試作器を製作し、その基本性能と放射線などの環境試験を実施した。(2)高エネルギー粒子カウンター海外研究者との打合せに基づき、メーカーと協力して地球ガンマ線観測用のセンサーの設計を進めた。4.衛星BUSの設計と打上部品の購入ロケット実験と搭載観測機器の開発状況を反映させながら、複数のメーカーの協力のもとにBUS設計を進め、またいくつかの基本的な搭載部品を購入した。5.海外研究者との打合せおよび成果発表8月に行われる国際会議に合わせ、スプライトの宇宙観測経験がある海外の研究者と議論するために北京を訪問した。また、研究経過の発表と、海外研究者との議論を目的として、12月に米国AGUの秋季大会に出席し、搭載観測装置基本設計に必要な議論を行った。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (2件)
第20回大気圏シンポジウム プロシーディングス
ページ: 56
UNISEC WORKSHOP 2005
ページ: 32