研究課題/領域番号 |
17206048
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
家村 浩和 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026362)
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研究分担者 |
松久 寛 京都大学, 工学研究科, 教授 (00109034)
五十嵐 晃 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80263101)
伊津野 和行 立命館大学, 理工学部, 教授 (90168328)
高橋 良和 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10283623)
豊岡 亮洋 京都大学, 工学研究科, 助教 (80425917)
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キーワード | 擬似非線形 / ダンパー / 負剛性 / セミアクティブ制御 / パッシブ制御 / 実時間実験 / 試験装置 / ハイブリッド実験 |
研究概要 |
研究代表者は可変ダンパーの最適制御に関する解析的・実験的研究を行ってきたが、その結果、可変ダンパーが負剛性を発生しているときに、より高い制震効果が得られることを見出した。本研究の目的は、(1)出来得る限りセミアクティブの効率に近い、受動型負剛性ダンパーを開発し、その特性を検証した後、各種構造システムの制震装置として提案するとともに、(2)構造系の剛性を低下させて動的応答により発生する地震力を低減することに加えて,減衰性能を増大させて変形量を制御する新しい耐震設計法を開発するところにある.本年度においては、負剛性ダンパーを複数配置する場合についての考え方について整理し、数値的検証を行うとともに、負剛性ダンパーによる地震応答低減効果をリアルタイムハイブリッド実験の考え方に基づいて実験的に検証するため、そのためのダンパー試験装置の制御方式の検討および実験を実施し、自由度の高い構造系モデルについても提案する負剛性ダンパーの適用効果は理論的な予測通り発揮されることを明らかにした。
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