研究課題
基盤研究(A)
1.道管分化抑制因子TDIFの単離と同定:ヒャクニチソウ木部分化誘導系を用いて、道管分化阻害分子の探索を行い、2つの水酸化されたプロリンを持つ12個のアミノ酸からなるペプチド、TDIFの同定に成功した。TDIFはCLE遺伝子ファミリーに属していた。2.CLV3ペプチドの同定と解析:TDIFの発見を受けて、他のCLE遺伝子、CLV3の遺伝子産物について解析した。その結果、CLV3も保存された2個のプロリンが水酸化された12個のアミノ酸からなる小ペプチドとして切り出されて、機能することが明らかとなった。3.CLEペプチドの多様な機能:シロイヌナズナの全26種の12アミノ酸からなるCLEペプチドを化学合成し、その活性を、道管形成の阻害等について調べ、ペプチド機能の特異性と冗長性を明らかにした。4.道管分化促進因子-ザイロジェンホモログの解析:ザイロジェンファミリー遺伝子15種の発現解析を行った。その結果、維管束形成時に発現するものが少数あるが、それ以外の遺伝子の発現は非常に多様であり、多様な組織で分泌タンパク質として機能していることが明らかとなった。5.Gene-trapラインを用いた前形成層特異的遺伝子の解析:前形成層特異的にその発現が現れるものについて解析を進め、前形成層形成のごく初期、中期、後期の3種に分類される複数の遺伝子の同定に成功し、これらが前形成層形成のマーカーとして使えることを明らかにした。6.新規シグナルとしての多グルタミン酸結合葉酸とグルタミン酸鎖切断酵素の解析:シロイヌナズナジーントラップラインをもとに単離された前形成層特異的遺伝子のうち、gamma-glutamyl hydrolase (GGH)遺伝子について機能解析を進めた。その結果、多グルタミン酸鎖型葉酸は幹細胞の未分化状態の維持に働いていることが示唆された。
すべて 2007 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (56件) (うち査読あり 27件) 学会発表 (48件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Plant Cell Physiol. 48
ページ: 74-83
Plant J. 51
ページ: 955-965
ページ: 1404-1413
ページ: 1821-1825
Trends in Plant Sci. 12
ページ: 64-70
Curr Opin Plant Biol. 10
ページ: 477-482
Plant Cell Physiol 48
Curr Opin Plant Biol 10
Plant J. 42
ページ: 493-503
Plant Cell Physiol. 47
Plant Physiol. 141
ページ: 271-279
Plant J. 46
ページ: 573-592
ページ: 1095-1101
Science 313
ページ: 842-845
ページ: 845-848
Planta 224
ページ: 394-404
ページ: 1394-1405
Plant Biotech. 23
ページ: 497-501
The Chemical Record 6
ページ: 303-310
Plant Cell Physiol 47
Plant Physiol 141
Plant Biotech 23
In Frontiers in Life Sciences, 2006(ed. M. Fujiwara, N. Sato, S. Ishiura)
ページ: 111-126
In Cell Separation and Adhesion, (eds. J. Roberts, Z. Gonzalez-Carranza)
ページ: 40-68
Development 132
ページ: 1699-1711
Plant Physiol. 137
ページ: 141-148
Plant Cell Physiol. 46
ページ: 736-742
Sex. Plant Rep. 17
ページ: 269-275
Plant Res. 118
ページ: 223-227
Plant Physiol. 138
ページ: 819-826
Genes Dev. 19
ページ: 1855-1860
ページ: 1646-1656
ページ: 1757-1765
ページ: 2019-2028
Plant Physiol 137
Plant Cell Physiol 46
J. Plant Res. 118
Plant Physiol 138
ページ: 877-889
http://www.biol.s.u-tokyo.ac.jp/users/seigyo/lab.html