研究概要 |
最終年度で,環境ストレス耐性誘導遺伝子解析の集中的評価を行う為の人員の支援を本助成にて行った。特に,遺伝子組換え体の使用については,今年度は,新規に第1種使用の承認申請を耐塩性付与されたジャガイモについても第1種使用に向けた知見の構築を行った。調査、解析や実験研究のプロセスの課程で、専門性の偏りのないように管理、運営、展開を行うために別途筑波大学内から連携研究者を募った。社会人大学院生の能力も個別作業に活用した。また、国内外の各界を代表する団体からの示唆や協力を受けた。特に、文部科学省ライフサイエンス課、(独)農業生物資源研究所や(独)農業環境技術研究所など農作物の遺伝子組換え体について生物多様性影響評価に従事している機関からの情報交換等の協力支援も受けた。各国での環境耐性遺伝子組換え植物の環境リスク評価の現状の把握と要素の調査解析(渡邉/菊池)、国際バイオセーフティー学会に出席し情報を集成した。2)前記情報に基づく環境耐性に特化した生物多様性影響評価基準及び手法の推奨(渡邉)、3)上記で検討された手法について環境耐性に特化した生物多様性影響評価の実験推進(菊池)4)前記のうち特定用件の実験研究による手法の特定(菊池)、5)既存の耐塩性遺伝子組換え体植物を使用した生物多様性影響評価法の実施(菊池)及び6)上記のプロセスに関わるリスクコミュニケーションの実施(渡邉)今年度は特に、5と6)に焦点を置き、環境耐性遺伝子組換え体の評価系の基盤充実を図った。[連携研究者]すべて筑波大学・大学院生命環境科学研究科]教授鎌田博、生物多様性影響評価体系の助言;教授藤村達人、評価技法の適用妥当性の助言;准教授大澤良、ジーンフロー調査についての助言
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