研究課題
本研究は、ACR毒素レセプター遺伝子mRNA結合蛋白の遺伝子の解析と応用や、ACR毒素生合成遺伝子クラスターの配列構造・機能解析等を推進している。本年度は、分子量30kD ACR毒素レセプター遺伝子mRNA結合蛋白の遺伝子の発現産物が、ACR毒素レセプター遺伝子mRNAに結合すること、発現産物で作成した抗体による検出で、本タンパクはACR毒素耐性の品種のミトゴンドリアにのみ存在すること、さらにRT-PCRとノーザンプロットで、本遺伝子は毒素抵抗性カンキツでは転写されているが、感受性カンキツでは転写されていないことを明らかにした。また、ACR毒素レセプター遺伝子mRNAのプロセッシングには本タンパクのみならず、複合体形成が重要であると考え、酵母two hybrid法で、毒素耐性晶種のcDNAから結合タンパクと相互反応するタンパクの探索を完了し、約50個の候補タンパク遺伝子から、相同性解析により5つを選抜し、全領域のクローニングを進めている。ACT毒素生合成遺伝子クラスターの座乗するdispensable染色体の部分領域から、相同組み換えを介した標的遺伝子破壊法とRNAサイレンシング法で、毒素生合成に関与するORFを明らかにした。ACR毒素生合成遺伝子についても一つを明らかにして、遺伝子破壊法で毒素生産への関与を示し、サイレンシング法でより詳細な役割を解明した。
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