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2005 年度 実績報告書

魚類の行動を支配する脳機能に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17208018
研究機関広島大学

研究代表者

植松 一眞  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (00116542)

研究分担者 岩田 穆  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (30263734)
安藤 正昭  広島大学, 総合科学部, 教授 (10100976)
吉田 将之  広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 助教授 (70253119)
吉田 毅  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助手 (30397989)
キーワード神経活動 / 遠隔無線記録 / 動物行動 / 学習 / LSI / 光学的心拍記録 / 魚類 / 脳
研究概要

1.10チャンネル入力、マルチプレクサ、A/Dコンバータおよび信号送受信部からなるLSIを設計・試作したものの、十分に高い入力インピーダンスを確保できない可能性が示されたため、汎用オペアンプを用いたボルテージフォロワを制作し、LSIの前段におくことにより、高い電極抵抗を経て導出される生体信号を取得することができるようにした。
2.運動制御に関わる小脳からのマルチニューロン記録法を検討した。テトロード電極を小脳に刺入し、電極先端近傍にある多数のニューロン活動を同時に記録した。記録された神経活動を、クラスターカッティング法によって分離した結果、一回の記録で2〜4個のニューロン活動を個別に観察できることが明らかとなり、慢性記録への応用の道が開かれた。
3.魚類の遊泳制御の神経機構を調べるための、任意に安定的な水流を作り出すことができる装置を試作し評価した。これにより、多くの魚類が生得的に持つ走流性と視運動反応を利用し、任意の速度でキンギョとコイを遊泳させることに成功した。
4.上記遊泳装置を用い、遊泳中枢の神経活動と筋電図との同時取得を行った。中枢活動に対応した筋運動の観察に成功し、多数の生理情報を同時取得する方法の一基盤を得た。
5.神経活動や筋活動などにともなう電気現象に加え、遊泳中の魚類における循環系の情報を取得するために、光学的技術を用いた心拍動記録法を開発した。
6.神経活動依存的な遺伝子・タンパク発現の検出と定量化の検討
c-fos遺伝子およびZENKタンパクをマーカーとして用い、キンギョにおける恐怖条件付けをモデルとして特定の行動に関わる脳領域の同定に関する基礎的検討を行った。c-fos発現については明確な結果は得られなかったが、ZENKについては活動依存的・脳領域依存的な発現があるという定性的所見を得た。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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