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2005 年度 実績報告書

国産ウィルスベクターによる癌免疫遺伝子治療の臨床研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 17209042
研究機関東京大学

研究代表者

田原 秀晃  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70322071)

研究分担者 角田 卓也  東京大学, 医科学研究所, 産学官連携研究員(特任助教授) (30275359)
高山 卓也  東京大学, 医科学研究所, 講師 (10332579)
北村 義浩  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10202037)
佐々木 勝則  東京大学, 医科学研究所, 研究拠点特任教員(特任助教授) (60336394)
キーワード遺伝子治療 / 腫瘍免疫 / ウイルスベクター / 臨床研究 / GMP
研究概要

転移性固形癌を制御し患者の予後を改善するための方法のひとつとして癌免疫遺伝子治療の開発が待たれている。しかし、この方法の臨床開発のために使用可能な高い品質を持つ遺伝子導入ベクターを本邦において作成することは大変困難な状況である。本研究は、東大医科学研究所内に設置されている治療ベクター開発室(ベクター室)を利用して、我々が基礎的研究を進めてきたInterleukin-12(IL-12)遺伝子導入樹状細胞を用いた癌免疫遺伝子治療プロジェクトの臨床応用に必要となるIL-12アデノウイルス・ベクターの作製し、本邦の状況を改善することを目的としている。平成17年度は、まず大量調製してもタイターが高く増殖性アデノウイルスの発生しない条件を基礎的に検討し、作製工程(Standard Operating Procedure ; SOP)を確定した。そして、そのSOPをもとに臨床用アデノウイルス・ベクターの作製を開始し、Master Virus Seed Stock (MVSS)の作製を完了した。このMVSSについては、必要とされる各種品質検査を行っている。それと同時に、実際の臨床応用に先立って必要となる前臨床試験として、臨床プロトコールに用いられる遺伝子導入の対象細胞である樹状細胞に関して、その細胞調製と遺伝子導入に関連する技術の検討を進めた。その結果、抗腫瘍免疫反応の誘導に最適と考えられる樹状細胞を効率よく得るための単核球の分離方法としてElutriationがすぐれている事を見出し、遺伝子導入方法については、静置法に比べて5倍以上の高い導入効率を得られる遠心法を用いることが相応しいことを確認した。当初の予定通り研究を進めていくことにより目標を達成できると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Dendritic cell might be one of key factors for eliciting antitumor effect by chemo-immunotherapy in vivo.2005

    • 著者名/発表者名
      Mushiake H, Tsunoda T, Nukatsuka M, Shimao K, Fukushima M, Tahara H.
    • 雑誌名

      Cancer Immunology Immunotherapy 54

      ページ: 120-128

  • [雑誌論文] Cancer gene therapy using in vivo electroporation of Flt3-Ligand.2005

    • 著者名/発表者名
      Shimao K, Takayama T, Enomoto K, Saito T, Nagai S, Miyazaki J, Ogawa K, Tahara H.
    • 雑誌名

      Int J Oncology 27

      ページ: 457-463

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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