研究課題
基盤研究(A)
緑色野菜の成分Surforaphane, 抗腫瘍薬ゾレドロン酸、5-HT4 receptor(選択性セロトニン受容体)阻害薬が、血管新生抑制作用を持つことを発見し、大腸癌の発生、再発防止や再発症例の治療薬として臨床応用できる事を証明した。また、血管内皮前駆細胞(EPC)の機能調節を行うことも、血管新生制御を介した治療に発展する可能性も見出した。また、マウスモデルを用いて、樹状細胞に同種の血管内皮細胞(HSE)の膜抗原をパルスしたワクチンを作製、皮下投与により大腸癌(colon 26)の肺転移を強力に抑制することを証明した。この基礎的結果を受けて、多発性転移巣を有する大腸癌患者14名を対象に、HLA型のマッチした臍帯由来血管内皮細胞(HUVEC)を培養、固定後皮下に免疫する方法で免疫治療を行いその臨床効果を検証した結果、3例で進行スピードが明らかに抑制されたと考えられる症例(SD)を認めた。大腸癌の個別化集学的治療の一環として、腫瘍血管を標的とした治療法の有用性を示唆する結果が得られた。
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