研究概要 |
ヒト肉腫手術標本から初代培養肉腫細胞5クローンを樹立した後、SCIDマウスの背部皮下または胸腔内、腹腔内に移植可能な細胞株を選別した。手術標本のパラフィンブロック標本および培養細胞の抽出液での平滑筋アクチン、カルポニンなどの平滑筋特異的遺伝子の発現や血管新生の情報伝達に係わる遺伝子産物の発現、活性化状態、さらにインターフェロン、Tリンパ球抗原などのウイルス感染の防御に係わる遺伝子産物の発現を免疫組織化学、ウェスタンブロット法、リアルタイムPCR法などを用いて解析し、d12.CALPΔRRのウイルスDNAの安定性試験を行うためのヒト平滑筋肉腫細胞のパネルを作成した。平成18年度で実施予定のd12.CALPΔRRのウイルスDNA全塩基配列決定のために、ET/FLP組換えBACmidシステムを構築した(pBeloBAC1ベクターのBACフラグメントと相同組換えの標識遺伝子としてpCMV-DsRed-ExpressベクターからCMV-DsRED-PolyAフラグメントを連結し、5'、3'両側にFRT配列を付加した。FRT配列のさらに5'側、3'側にそれぞれ、HSV-1ゲノムのUL1,UL2,UL3およびUL4,UL5遺伝子配列を連結した)。
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