研究課題
実験動物(マウス)における精子細胞特異的遺伝子の解析からヒト男性不妊症の診断・治療法の開発を進めるため、以下の二点に焦点を絞って研究を進めてきた。1.現在までに我々が単離したマウス精細胞特異的遺伝子についての詳細な構造・コードする蛋白質の機能・特異的発現機構をさらに多くの新たな遺伝子について解析し、精子形成過程における役割を明らかにする。さらに、それらのヒト相同遺伝子をすべてクローニングし、その機能解析を進める。2.精子形成機構の分子生物学的研究を通じて、ヒト男性不妊症の原因を究明する。基礎研究の成果を応用し、遺伝子変化と男性不妊症との関係を明らかにし、最新の遺伝子解析(マイクロアレー法)、蛋白質解析技術(プロテオミクス法)を用い、その診断法及び治療法の確立を目標にする。平成19年度我々は、1.マウス精子細胞特異的微発現する遺伝子群80について染色体上の遺伝子構造を同定し、そのほとんどがヒトにおいても保存されていることを明らかにした。2.ヒト精液から容易にmRNAと蛋白質を安定的に分離する系を確立し、私たちが作成した精子細胞特異的遺伝子群に特化したマイクロアレーを用い安定的に遺伝子発現をとらえることができた。また、精液から不妊症患者にのみ消失する蛋白質を同定し、抗体作成を終えた。これらの成果は国際雑誌にそれぞれ発表した。
すべて 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
Biochem Biophys Res Commun (In press)
Mol Reprod Dev. (In press)
Soc Reprod Fertil Suppl. 65
ページ: 531-534
Biol. Reprod. 76
ページ: 211-217
ページ: 407-414
Int J Androl 30
ページ: 462-475
Reprod Med Biol 6
ページ: 1-9
http://www.geocities.jp/magical_yellow_boots/