研究課題
本研究では歯周組織由来の細胞を用いてその性質や採取方法を最適化し、また最適な細胞外環境を再構成するために各種マトリックスタンパクの機能を同定し、最終的な臨床応用を実現した。具体的には以下の研究成果を上げた。細胞採取に関して1.ヒト歯髄細胞を酵素消化法にて採取すると、多分化能を有し、安定した細胞集団を確保出来ることを示した。2.歯根形成に重要な働きをしているヘルトビッヒ上皮鞘由来細胞の初代培養を行い各種成長因子の影響を検索した。歯周組織由来の細胞外基質に関して3.骨芽細胞様細胞株を用いてアンドロゲン受容体およびケルセチンが骨シアロタンパク質の転写を促進する機構を明らかにした。4.歯根膜細胞由来の液性因子が間葉系幹細胞の増殖を刺激することを明らかにした。5.グリコサミノグリカンが破骨細胞の分化および吸収活性に与える影響を検索した。6.マウス歯根膜由来細胞株を用いてオステオポンチンの発現機構の解析を行った。動物実験7.ラットおよびマウスの骨欠損の治癒にGDF5/I型コラーゲン担体が有効であることを示した。8.イヌの一壁性骨欠損モデルにおいてBMP2を根面に塗布することが歯周組織再生に有効であることが示唆された。9.イヌ歯槽骨欠損部への無機ウシ多孔性骨移植材と増殖組織の併用は骨内欠損の治療に有効であることが示唆された。ヒト臨床応用に向けて10.厚生労働省告示に準拠した細胞培養センターを構築した。ヒト臨床応用11.自家の培養骨膜と多血小板血漿およびハイドロキシアパタイト顆粒を用いた歯周外科手術は歯周組織の再生をより促進させることが示唆された。
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