研究課題/領域番号 |
17209066
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡邊 達夫 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20034176)
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研究分担者 |
竹原 直道 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00038879)
中垣 晴男 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (10097595)
雫石 聰 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00028789)
山下 喜久 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20192403)
齋藤 俊行 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10170515)
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キーワード | 歯周疾患 / ペリオドンタルメディスン / 血液生化学検査 / 糖尿病 / ストレス / 脂肪性肝炎 / 誤嚥性肺炎 / 高コレステロール血症 |
研究概要 |
本研究は、わが国において歯周疾患が全身の健康に及ぼす影響を研究している研究者が一同に集い、情報交換し、疫学理論に基づいて因果関係を明らかにすることを目的としている。平成18年度には、以下の研究成果があった。 1)分析疫学(後ろ向きコホート研究) 高齢者集団において歯周病の進行と全身の健康状態との関連を検討したところ、アタッチメントロスと血中のアルブミン濃度との間に負の相関があるかも知れないことが分かった(宮崎が担当)。 2)分析疫学(前向きコホート研究) 高齢者を対象に咀嚼習慣とアディポネクチンおよびレプチンとの関連性を調べた。早食いをせず、噛む回数を多くすることは、これらホルモンの動態とリンクしていた(竹原と安細が担当)。 歯周疾患をもった者の血液所見と喫煙習慣との関係を分析した結果、今後歯周病をスクリーニングする際にはCRP値と歯周疾患も考慮した方が良いという結論が得られた(中垣が担当)。 住民検診受診者を対象にして、歯周病がメタボリックシンドロームと関連しており、歯周病患者では肥満に関連したアディポサイトカインのうちレジスチンが高い可能性を指摘した。(山下と齋藤が担当)。 3)実験疫学(介入研究) 歯周病菌Pgによる感染が、LDL-Cholの上昇に関与する可能性が示唆された。その機序として、歯周感染によって産生されたTNF-・やIL-6がHMG-CoA還元酵素遺伝子の発現量を増加させることで、コレステロール合成を促進する可能性が考えられた。(西村が担当)。 4)実験疫学(介入研究) 細菌内毒素を歯肉溝に塗布し、歯周炎を惹起したラットモデルにおいて、脳・心臓・腎臓および肝臓の酸化ダメージが起きることを示した(渡邊、山本、友藤が担当)。 唾液タンパク質スタセリン上の最小結合部位ペプチドは、F.nucleatum菌体表層タンパク質のporinタンパク質FomAと結合し、この菌体表層タンパク質と粘膜アジュバントコレラトキシンをマウスに同時経鼻投与したとき、粘膜部だけでなく全身系において抗原特異的免疫応答が誘導されることを証明した(雫石が担当)。
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