研究課題/領域番号 |
17209070
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50288065)
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研究分担者 |
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
吉田 みつ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (80308288)
遠藤 公久 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (40221816)
奥原 秀盛 静岡県立大学, 看護学部, 助教授 (60288066)
川原 由佳里 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (70308287)
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キーワード | がん / サポート提供システム / 地域拠点 / サポート・センターモデル / システム評価 |
研究概要 |
今年度は、がんのサポートシステムに関する文献検討を行いつつ、以下のような研究活動を行った。 1)国内の支援団体の活動に関する調査 インターネット、書籍などに資料をもとに、国内のがんに関する支援組織を調査した。その結果、患者会、NPO、研究会など多様な組織が143箇所あった。多くは、月1回程度の会合や、電話やメールでの相談が主であった。そのなかで、地方自治体と連携をしている患者会、医師が主催する会、患者連合会など5組織にヒアリング調査を実施した。それぞれの組織に応じた連携システムがあり、今後の国内での患者会の発展の可能性が示唆された。 2)国外のがんに関するサポート組織の調査 アイルランドでは、地域のチャリティ組織、病院附属のサポート組織、イギリスでは心理職が主体となっている組織、看護職が主体となって電話相談やメールでの相談に応じている組織、病院内のがんサポートセンター、前立腺がんの予防や教育、相談に関する組織など合計7箇所のヒアリング調査を行った。寄付金により運営されている組織がほとんどであった。コーディネーとして常勤が2ないし3名おり、看護職が担っていることが多かった。カウンセリング、リラクゼーション、マッサージ、アロマセラプー、リフレクソロジー、レクチャーなど多彩なプログラムを揃えており、それぞれ専門の職種が非常勤と言う形態で、プログラムを担当していた。 3)がん看護経験のある看護師に対する継続看護に関する調査 在院日数の短縮化などに伴う、がん患者への継続看護に関する問題を明らかにする目的で、がん看護経験を有する看護師10名を対象に対するヒアリングを行なった。外来での看護相談部門が必要であることが浮かび上がった。
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