研究課題/領域番号 |
17209071
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
河口 てる子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50247300)
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研究分担者 |
安酸 史子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10254559)
林 優子 京都大学, 医学部, 教授 (50284120)
大池 美也子 九州大学, 医学部, 教授 (80284579)
小林 貴子 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 教授 (50279618)
下村 裕子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (20216138)
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キーワード | 患者教育 / 教育的関わり / 直感的解釈 / 生活者 / とっかかり / 手がかり言動 / 教育技法 / 生活 / Professional Learning Climate |
研究概要 |
この研究の最終目的は、看護の教育的関わりモデル(旧称:患者教育のための看護実践モデル)を用いた看護職のための実践的な教育プログラムを作成し、そのプログラムの研修を介入内容とした無作為化比較研究を行ない、プログラムが、看護師および患者の意識および行動に変化をもたらすかどうかを明らかにすることである。平成18年度は、実践的な教育プログラムを作成するためにモデルの検討と検証研究の前段階として、モデルの適応および実現可能性をみるためのアクションリサーチの準備を行った。 看護職の実践家・研究者23名、1回の分析には平均13名の看護師が集団討議の形で、毎月1回集まり、過去12年間に分析した168例を超える事例を再度検討した。また、モデルの精錬目的で公開講座を平成17年度に2回開催しているが、平成18年度も7月2日(福岡:参加者219名)と平成19年3月4日(京都:参加者205名)に開催し、一般の看護師にモデルの実用性や可能性を問うた。平成18年12月3日の第26回日本看護科学学会学術集会では交流集会を持ち、看護研究者の概念的検討を得た。 「看護の教育的関わりモデルver5」へと改定されたモデルは、「とっかかり/手がかり言動とその直感的解釈」「生活者としての事実とその意味」「段階的探索・解決型教育方法」、「疾患・治療に関する知識・技術の看護仕立て」、「患者教育専門家として醸し出す雰囲気(Professional Learning Climate)」を構成要素(概念)とし、モデルおよび各構成概念の定義、概念間の関係性の明示がほぼ終了した。 プログラムの研修を介入内容とした無作為化比較研究の実施はなかなか難しいため、前段階として、臨床看護師の研究協力者が「看護の教育的関わりモデルver5」を各医療施設で導入し、看護師および患者の変化を記述するというアクションリサーチを3施設で開始した。
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