研究課題/領域番号 |
17209072
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
南 裕子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (70094753)
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研究分担者 |
神崎 初美 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 助教授 (80295774)
片山 貴文 兵庫県立大学, 看護学部, 助教授 (60268068)
井伊 久美子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70254472)
岡本 玲子 神戸大学, 医学部保健学科, 助教授 (60269850)
新井 香奈子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (00364050)
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キーワード | まちの保健室 / Evidence-based / ネットワーク / Web / 地域看護 |
研究概要 |
研究は、類型化班・立ち上げ支援班・相談技術開発班・認知症班・女性の健康班・教育班・Web/データベース班・理論化班に分け活動している。 類型化班では兵庫県下まちの保健室活動実態調査を実施した。114拠点のうち50拠点から回答(44%)があった。参加しているボランティア看護師は管理者が50%であった。保険に80%が加入するもボランテイア参加率は10%と消極的な実態がある。新たな立ち上げ運営を支援する立ち上げ支援班では、質的研究(被調査者9名)結果から、時系列で立ち上げ準備期・立ち上げ期・継続期の支援に分けられ、時期にあった運営マニュアルとチェックリスト作成中である。 相談技術開発班では、ボランティアNsが実施する指導の質を保証できるガイド・モデルを検討している。認知症班では、認知症家族5名のインタビュー結果で、家族として認知症であることを認めたくない、どのように対処したらよいのかその情報がない、家族間の心的、物理的距離感の違いなどがみられたため、効果的・具体的な看護援助を検討している。女性の健康班は、拠点5施設12人のボランティアNsにインタビュー調査を行い、「ケースそのものが難しい」「生活と直結した具体的な内容を問われる」「判断できない事について判断を求められる」などあり、「How toが欲しい」「専門知識習得の機会が欲しい」ニーズがわかった。今後、相談技術開発班やWeb班との連携を進める。 教育班では各測定結果によるエビデンスを収集している。またボランティア看護師への講義を実施した。全国都道府県看護協会47箇所のうち29箇所35通を回収し、運営上の問題として「予算」が最も多く、必要な教育は「相談・面接の基本的方法」「社会資源とその活用」「ボランティア活動とは何か」が続いた。現在、Web上では、ボランティア看護師の相談に回答し支援でき、活動のエビデンス収集サイトを作成中である。
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