研究課題/領域番号 |
17251005
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
栗原 純 東京女子大学, 文理学部, 教授 (40225264)
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研究分担者 |
松永 正義 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (50190484)
檜山 幸夫 中京大学, 法学部, 教授 (40148242)
中田 敏夫 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60145646)
所澤 潤 群馬大学, 教育学部, 教授 (00235722)
木下 尚子 熊本大学, 文学部, 教授 (70169910)
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キーワード | 台湾 / オーラルヒストリー / 植民地 / 228事件 / 白色恐怖 / 日本語世代 / 朝鮮 / 沖縄 |
研究概要 |
(1)オーラルヒストリーと本研究全体に関する研究会 5月20日、東京女子大学で、第3回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は熊本県立大学の弘谷多喜夫教授で、報告題目は「私の聴き取り体験とオーラルヒストリーの可能性」であった。 6月24日、東京女子大学で、第4回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は沖縄市総務部総務課市史編集担当副主幹の恩河尚氏で、報告題目は「戦後沖縄の引き揚げのインタビュー体験」であった。 10月28日、早稲田大学で、第5回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は学習院大学東洋文化研究所客員研究員の宮田節子氏で、題目は「朝鮮総督府関係者の録音記録とその文章化」であった。 第1回から第5回までの研究会記録は第3年度に印刷配布する計画である。 (2)オーラルヒストリー採集・編集・公開の作業 日本側メンバーがそれぞれ本科研費、または別の経費で台湾と中国に出張し、オーラルヒストリーの採集を実施た。本年度採集録音したオーラルヒストリーは速記業者によって文字化編集が行われ、併せて、これまでに研究分担者が蓄積してきた未整理の録音記録の文字化編集も速記業者によって行われた。 文字化編集にあたって、速記業者とメンバーの間でメーリングリストを設け、文字化の方法をめぐって技術的な検討を行っている。文字化編集は、本年度45名分を発注し、合計約200時間分が納品された。また、別途に大学院生等による文字化作業も行われた。平成19年度中に可能な限り報告書として印刷発行したいと考えている。 (3)資料収集とデータベース作成 本年度は、明治42年生まれの内地人で、台湾人に嫁ぎ戦後も台湾に住み続けた歌人の女性の資料を遺族から入手し、嘉南薬理科技大学王耀徳講師、成功大学陳梅卿教授の協力で整理を進めている。また収集したオーラルヒストリー・回想録についてのデータをコンピュータに入力する作業を行った。
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