研究課題/領域番号 |
17251007
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
木下 尚子 熊本大学, 文学部, 教授 (70169910)
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研究分担者 |
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 准教授 (80274679)
伊藤 正彦 熊本大学, 文学部, 准教授 (50253711)
大田 由紀夫 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (20295231)
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キーワード | 13〜14世紀 / 琉球 / 福建省 / 陶磁器 / ビロースクタイプ白磁 / 今帰仁タイプ白磁 / 連江県浦口窯 / ?清清窯 |
研究概要 |
本年度は、これまでの研究成果の中間報告会を開催し、中国福建省と沖縄県石垣島において現地調査を実施した。報告会では沖縄県内から多数の参加者を得て成果を公表し、問題を共有できたと思う。中国調査では目的とするビロースクタイプを生産した窯跡を追跡し、その可能性の高い遺跡を確認することができた。共同研究全体の山場を迎えた1年であった。共同研究は上記4名のほかに、金武正紀・新里亮人・田中克子・宮城弘樹・森本朝子の各氏の参加・協力によっている。 1.研究会の開催:5月19日.沖縄県埋蔵文化財センターにおいて、講演会ならびに研究成果発表会を開催した。招聘研究者は栗建安(福建博物院)・楼建龍(同)・謝必震(福建師範大学)。講演会等参加者119名。 2.国内における資料調査:5月17・18日沖縄本島において出土遺物の調査。5月20〜22日石垣市において八重山地域出土の関連遺物の閲覧・遺跡踏査。八重山地域の豊富な出土遺物の調査は非常に有意義だった。 3.国外における資料調査:9月2〜9日、福建省福州市を拠点に実施した。考古班は連江県浦口窯・〓清義窯・〓清清窯を中心に踏査を実施し、目的とするビロースクタイプ白磁碗・今帰仁タイプ白磁碗をほぼ完全に確認することに成功した。文献班は福建師範大学と泉州において調査を実施した。 4.福岡県博多遺跡群出土のビロースクタイプ白磁碗・沖縄県出土のビロースクタイプ白磁碗の胎土分析を日本側で行い、福建省採集磁器について上海珪酸学会に委託して、分析を行った。 5.報告書作成について、具体的な打ち合わせを行った。
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