研究課題/領域番号 |
17252009
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (30294599)
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研究分担者 |
馬場 卓也 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (00335720)
山田 肖子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (90377143)
内海 成治 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80283711)
小川 啓一 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (90379496)
小松 太郎 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 准教授 (20363343)
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キーワード | 教育学 / 社会学 / 国際協力 / アフリカ学 / フィールドワーク / 国際開発 |
研究概要 |
前年度の予備的フィールド調査および研究会での議論を踏まえ、本年度はそれぞれの地域社会における学校の問題点や可能性をめぐる事例研究を引き続き行った。集積された事例をもとに、多様な社会と学校教育の関係性を分析することを試みた。特に、ケニアにおいて複数の研究者が合同でフィールド調査を行い、それぞれの得意とする研究分野(初等教育、女子教育など)や研究手法(質的調査、計量分析など)について議論を深め、学校現場との共生的フィールドワーク、教育セクター内での学際的研究を行った。この過程で明らかになったことは、同じ教育現場を観察しても、研究者の持つ既定の研究枠組みに影響を受け、複雑な教育の実態を把握することは容易なことではなく、複眼的思考が重要なことである。 すでに研究期間の半ばを過ぎ、研究成果の発表を順次進めた。国内の学会(日本アフリカ学会、日本比較教育学会、国際開発学会)および国際会議(英国国際教育訓練フォーラム、米国比較国際教育学会)において積極的に成果の発表を行うと共に、研究論文の公表を一層進めた。このように、研究協力者・関係者間および関係者以外での成果の共有化を図った。また、日本の当該分野の研究の活性化と質的向上に寄与するため本研究者会合を発展させ、「アフリカ教育研究会」を創設し、今後、年2回のペースで会合を開催する予定である。この研究会は、研究成果の発表の場である学会とは異なり、大学院生を含めたアフリカ教育研究者が集い、その研究手法や分析の方法など、研究のプロセスについて自由に意見交換できる場と位置づけている。
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