研究課題/領域番号 |
17253001
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
谷口 義明 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (40192637)
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研究分担者 |
唐牛 宏 国立天文台, 教授 (30221196)
有本 信雄 国立天文台, 教授 (60242096)
岡村 定矩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20114423)
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00242090)
太田 耕司 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50221825)
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キーワード | 宇宙大規模構造 / 銀河形成 / 銀河進化 / 活動銀河核形成 / 活動銀河核進化 / 暗黒物質 |
研究概要 |
本研究で行ってきているCOSMOSプロジェクトでは、2平方度の天域(赤経=10時、赤緯=-2度)に対し、HSTなどの各種人工衛星とすばる望遠鏡などの地上望遠鏡によって得られる多波長に渡る大規模な撮像・分光観測を遂行する。 本計画で取り組むメイン研究テーマは[1]赤方偏移の関数としての、銀河、銀河団、大規模構造、10^<14>Msunスケールに及ぶCDM(Cold Dark Matter)の進化の解明、[2]大規模構造中における環境、形態、そして赤方偏移の関数としての、銀河の形成、合体、そして進化の解明、及び[3]重力レンズ現象を利用して赤方偏移z〜1までのダークマター分布の解明である。COSMOSプロジェクトでは、現在までにハッブル宇宙望遠鏡、すばる望遠鏡、ヨーロッパ南天天文台VLT、XMM-Newton X線天文台、アメリカ国立電波天文台のVLA電波干渉計、GALEX紫外線宇宙天文台などを駆使して、COSMOS2平方度天域の観測を行ってきている。 平成18年度は(1)平成18年3月までに取得したデータの解析、(2)COSMOSチームメンバーへのデータリリース、(3)初期観測成果の公表、(4)平成19年1月から3月期におけるSuprime-Camによる新たな観測、の4項目について研究を強力に推進してきた。 本年度は、特に初期研究成果の公表に最大の努力を傾けた。初期成果は31編の研究論文として、アメリカ天体物理学雑誌9月号(COSMOSプロジェクトの特集号)に一挙掲載される。また、世界初の宇宙暗黒物質の空間分布を明らかにすることができ、その成果はNature誌に公表され、国際的に大きな注目を集めた(CNN, BBC, NHKなどのヘッドラインユースに取り上げられると共に、暗黒物質関連の報道番組も多数企画された:NHKではサイエンス・ゼロで放映される)。
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