1.平成20年7月17日(木)から23日(水)まで臨時調査を行い、柱・ケオ・頭貫・飛貫の修理の最終確認を行った。その上で、身舎柱および4・5通りの庇柱・ケオを組み立てた。2.第7次調査が、平成20年8月17日(日)から9月14日(日)まで行われ、隆徳殿において(1)柱・大梁・ケオ・頭貫・飛貫による軸部の組立、(2)母屋桁・母屋受けの修理、(3)部材の修理箇所の確認などが行われた。また関連調査として、(4)土公祠の実測調査、(5)王宮内建物のケオ柱元部の意匠調査、(6)肇祖廟の家具調査などが行われた。この段階で、柱・大梁・ケオ・頭貫・飛貫・母屋受けの組立が完了し、9月12日上棟式を執り行った。3.平成21年1月4日(日)から10日(土)まで第2次臨時調査を行い、垂木の修理を行った。これ以前に、母屋桁の取付が完了していた。4.第8次調査は平成211年2月24日(火)から3月24日(火)まで行われ、(1)母屋桁の取付調整(2)垂木の取付が行われた。垂木の取付は、西側下屋から行われ、その後西側上屋に修理した垂木を取り付けた。配付垂木は、隅木・隅板を取り付けた後に取り付けた。垂木の出は、柱心より424mm(1越尺)として、垂木鼻先を切り揃え、その上に広木舞を取り付けた。5.今回の軸部組立で柱上端平面が、糸巻き型平面であったことがより鮮明になった。柱の隅伸び・柱の内転びの技法を明らかにした。6.垂木の配置を検討した結果、1枝寸法を233.2mm(0.55越尺)と決定し、垂木の新旧を検討した結果、2回の大きな修理が行われたことが明らかになった。
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