研究課題/領域番号 |
17255002
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (20283658)
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研究分担者 |
宇佐見 晃一 山口大学, 農学部, 助教授 (10203506)
大西 信弘 京都学園大学, バイオ環境学部, 助教授 (80378827)
林 泰一 京都大学, 大学院防災研究所, 助教授 (10111981)
松本 淳 首都大学東京, 大学院都市環境科学研究科, 教授 (80165894)
我妻 ゆき子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (40400676)
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キーワード | ブラマプトラ流域 / 農業生態系 / 開発 / 持続的発展 / 地域研究 |
研究概要 |
(1)研究会開催:5月28日全体計画と海外調査日程と個別調査に関する打合と勉強会のため第1回研究会、10月26日夏季の現地調査の進展報告と冬季の海外調査の内容と日程の確認および勉強会ための第2回研究会を京都大学東南アジア研究所でそれぞれ開催した。 (2)海外現地調査:8月、12月、3月に安藤、宇佐見はバングラデシュとアッサムで現地調査を行った。バングラデシュでは、安藤はタンガイル県のカリハテイ郡にて展開されているJICAの参加型農村開発支援計画(PRDP2)の視察、同郡のドッキンチャムリア村において農業技術変容、職業変容などに関する聞き取り調査や世帯調査を行った。ドッキンチャムリア村を中心として活動するNGOであるJRDSとともに各種村起こし事業を参加型実践的農村開発研究として実施し、農村開発におけるイベント・アプローチを模索した。宇佐見はコミラにてバングラデシュ農村開発アカデミーのカウンターパートとともに農地流動、農業労働者及び非農業就業に関する実態調査をはじめとする農村世帯調査をパーチキッタ村などで実施した。アッサムでは、同州カムループ県のムクタプール村を、カウンターパート機関であるゴウハティ大学地理学科のカウンターパートと共に選定し、地理学科の博士課程院生ニッタノンダデカを中心に安藤・宇佐見が世帯調査を開始した。地理学科においてカウンターパートとのミーティングを2度開催し、村落社会経済調査に関する合意と進捗状況を報告した。8月、我妻はアッサム、メガラヤ、バングラデシュにおいて、国際下痢研究所、国際保健人口センター、ゴウハティ大学、がんセンターと共に新規プロポーザルの共同実施による疾病サーベイランスデータ収集のための打ち合わせと、現地カウンターパートとともに、現地での疾病予備調査を行った。2月〜3月にかけて、科研研究員の矢嶋はラオスにてカウンターパート機関であるラオス国立大学農学部のカウンターパートともに現地NGOの集落レベル文化資料館活動の調査と、農学部のラオス農民伝統農具博物館の農具保存整備を行った。3月、林や研究協力者の寺尾、村田はバングラデシュ、アッサムにて、設置された気象計からのデータ収集を現地カウンターパートとともに行った。大西はゴウハティ大学地理学科を訪れ、研究打合せをするとともに、カジランガ国立公園にて保全活動の調査を行った。 (3)院生派遣:浅田(京大大学院)、赤松(愛媛大学大学院)がアッサムに11月より半年間派遣され、ゴウハティ大学地理学科の研究生として、語学研修につとめながら、調査村落の選定を行い、村落定着による農業生態系、土地利用、植物利用の予備的調査を行った。 (4)国内研究協力者の活動:アッサム地域の開拓史や、バングラデシュの屋敷地利用・洪水問題などについての文献サーベイを実施した。
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