研究課題/領域番号 |
17255011
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
礒田 博子 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (00375429)
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研究分担者 |
藤村 達人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
東 照雄 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (20094170)
中村 徹 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60015881)
繁森 英幸 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (70202108)
安部 征雄 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70015808)
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キーワード | 北アフリカ / 乾燥地 / 生物資源 / 環境分析 |
研究概要 |
北アフリカ乾燥地(本年度はチュニジア・モロッコを対象)にて、延べ19人の研究者が生物資源・遺伝子資源についての情報収集・機能解析・生態環境調査・研究討議・研究発表を実施した。また、モロッコにて開催された"North Africa Development Forum"(国連アフリカ経済委員会主催)にて代表者が講演をした。さらに、チュニジアより研究者を一人招聘し、共同研究を実施した。 乾燥地環境特性調査分野では、調査技術の確立のため、地中海性気候から極乾燥地に渡る概況調査と32地点の重点的調査を実施した。オリーブ畑・小麦畑・常緑広葉樹林・針葉樹林・マキー・ガリーグ・ステップ・沙漠の植生とRendzine, Sol brun calcaire, Vertisol等の土壌型の調査が終了。日本に持ち帰ったサンプルとデータを鋭意解析中である。 また、バイオインフォマティクス学的分野では、チュニジア乾燥土壌より単離したRhizobiumu属の系統進化について、チュニジアにて発表・研究討議・解析を実施した。 次に乾燥地生物資源由来の有用成分探索分野では、以下の発見がなされた。 ・オリーブ葉の化合物の一つ(特許出願予定)から、平滑筋細胞のアポトーシス誘導と内被細胞の増殖作用を確認 ・オリーブ葉の化合物の一つ(特許出願予定)から、活性酸素による卵巣顆粒膜細胞のアポトーシス抑制と暑熱ストレスによるラットの排卵数減少の完全回復作用を確認した。 ・オリーブ葉の白血病細胞分化誘導作用についてPCT出願を行った。また、活性成分の同定に成功し、投稿論文が受理された。 ・各種オリーブオイルの抗I型アレルギー活性の差異から、活性成分の同定に成功し、論文投稿を行った。 ・45種のアロマ植物の生理活性として、メラニン合成阻害・育毛促進・抗ストレスの3つの新奇活性を見出し、特許出願を行った。メラニン合成阻害・育毛促進活性については論文投稿を行った。
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