研究概要 |
昨年度作成したプロトタイプを基に、ソフトウェア開発における揮発性情報を管理する統合環境を完成した. 実装方法として、インターネット・エクスプローラに代表されるHTMLブラウザを用いる方法と,近年注目を集めているEclipseのプラグイン形式の2種類の実装を検討する。HTMLブラウザ方式は動作環境を選ばないが,成果物の修正・変更機能は低レベルに留まるため主に閲覧に用いられ,変更や修正にはEclipseが用いられることを想定している. HTMLブラウザを用いた統合環境は,フレームによって4うに分割されている.ソースビューフレーム(画面右上)ではソースプログラムやソフトウェア関連文書とXML付箋を表示し,ツリービューフレーム(画面左上)ではソフトウェアの構成をツリー形式で表示する.また,メニューフレーム(画面左下)とサブフレーム(画面右下)では,付箋に関する数様々な補助的な操作を行なう.また、利用者認証などの機能も作成し、現実の開発現揚・教育現場におけるテストが可能となった. Eclipseを用いた実装に関して,内部アーキテクチャの調査を行ったが、Eclipseのエキスパートではない一般的な開発者がPluginとして実装する場合、Eclipseフレームワークの理解に時間が取られることため、Eclipseの内部構造と振る舞いを可視化して、この作業を支援するための手法について研究を行った.
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