研究課題/領域番号 |
17300014
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高田 広章 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60216661)
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研究分担者 |
冨山 宏之 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (80362292)
山本 雅基 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 研究員 (10402405)
本田 晋也 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 研究員 (20402406)
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キーワード | コシミュレーション / リアルタイムOS / SystemC / 組込みシステム / マルチプロセッサ |
研究概要 |
本研究では、組込みソフトウェアの設計記述とハードウェア(LSI)の設計記述の両者を、協調して、高速にシミュレーションを行う技術と、そのソフトウェア(いわゆるHW/SWコシミュレータ、あるいは単にコシミュレータ)を開発している。シングルプロセッサ・システムだけではなく、最近組込み用途においても主流となりつつあるマルチプロセッサ・システムをも対象としている。初年度にあたる今年度は、以下の研究成果を挙げた。 1.従来のコシミュレータでは無視されることが多かったリアルタイムOS(RTOS)を含めて高速に実行可能なコシミュレータを開発し、開発したシミュレータを用いて効率的に組込みシステムの設計と検証を行うメソドロジを確立した。本研究の成果は論文誌1編に公表した。 2.次世代のハードウェア設計・検証言語として普及が進んでいるSystemCと、国産RTOSであるITRONをベースとしたソフトウェアとのコシミュレーション環境を構築した。これにより、従来のハードウェア記述言語(HDL)を使用したコシミュレーションと比較して、大幅に実行速度を改善することができた。本研究の成果は国際会議および国内のシンポジウムで公表した。 3.マルチプロセッサ・システムを対象としたコシミュレータを実現する上で核となる基礎技術を開発した。この技術により、複数のRTOSのシミュレーションモデルを同時に実行することが可能となった。また、ホスト計算機の共有メモリ機構を使用することにより、プロセス間通信による性能オーバーヘッドを削減することが可能となった。
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