• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

適応的セマンテックWebの構築技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17300027
研究機関北海道大学

研究代表者

赤間 清  北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (50126265)

研究分担者 馬淵 浩司  岩手県立大学, 情報ソフトウェア学部, 准教授 (20281545)
キーワードセマンテックWeb / プログラム生成 / 一般論理構造 / 開世界問題 / 正当性 / 等価変換
研究概要

セマンティックWebのオントロジーを基礎付ける有力な理論DL(記述論理)とルールを結びつける課題は、この分野の懸案となっている。すなわち、「DLを拡張して、ルール型の質問応答を行い、与えられた論理式を満たす解をすべて高速に求めるにはどのような理論体系にすればよいか」という問題である。本年度は、これに関連して次のような項目を研究した。
(A)DLを明確に捉えるために、論理構造に関する一般理論をすでに構築したが、今年度はこれを発展させて、与えられた論理構造を拡張する方法の研究を行った。1つの論理構造を用いて与えられた論理的な問題を解く場合に、その論理構造を含む拡大された論理構造の中で計算することによって、より効率的な計算を得ることが期待できる。そのため、論理構造を安全に拡大する技術が重要である。本年度はこれを解決する理論を構築した。
(B)論理構造の上に表現された論理的問題を解決する方法を研究した。従来のPrologのような問題は閉世界問題と呼ばれ、開世界の問題である一般の論理的問題とは区別される。本研究では、開世界問題を高速に解くためのアルゴリズムを目指して、等価変換べースの解法の可能性を模索した。はじめに、仮定アトムを用いる方法を考案し、実験システムを実装し、実験を行った。これにより多くの問題が解けることが確認された。しかし、大きな問題に対しては探索量の増加が起こるなどの難点が発見された。現在は、仮説アトムを使わない等価変換べースの解法を考案し、実験と証明を進めている。
これらにより、「DL+ルール」の問題は、等価変換の方法で解ける見通しとなっている。これにより、「セマンティックWebにおいて、知識をいかに表現し、いかに質問に答えるか(高速に、適応的に)」に対するより深い理論と実用的な技術を得る可能性がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Program Generation in the Equivalent Transformation Computation Model Using the Squeeze Method2007

    • 著者名/発表者名
      Kiyoshi Akama
    • 雑誌名

      PSI 2006, LNCS 4378

      ページ: 41-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Extension of Logical Structures by Safe Extension of Specialization Systems2007

    • 著者名/発表者名
      Kiyoshi Akama
    • 雑誌名

      Proceedings of the 8th International Conference on Intelligent Technologies(InTech'07)

      ページ: 228-236

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Solving Logic Problem with ET rules2007

    • 著者名/発表者名
      Zheng Cheng
    • 雑誌名

      Proceedings of the Eighth International Conference on Intelligent Technologies(InTech'07)

      ページ: 224-254

    • 査読あり
  • [学会発表] メタ計算に基づくプログラム生成実験システム2007

    • 著者名/発表者名
      西田 好孝
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ソフトウェアサイエンス研究会
    • 発表場所
      島根大学 松江キャンパス
    • 年月日
      20071200

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi