研究課題/領域番号 |
17300046
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
大囿 忠親 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (90324475)
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研究分担者 |
伊藤 孝行 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50333555)
松尾 徳郎 山県大学, 工学部, 助教授 (80433142)
福田 直樹 静岡大学, 情報科学部, 助手 (30345805)
横尾 真 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
岩崎 敦 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (30380679)
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キーワード | ソフトウェアエージェント / 電子商取引メカニズム / オークションプロトコル / ゲーム理論 |
研究概要 |
ゲーム理論をツールとして用いることによって,財の質に注目した効率的な電子商取引メカニズムを理論的に設計し,具体的に実機上にシステムとして実装するために、本年度は、研究計画に従い、実証実験のための実験システムを構築した。これらの成果について、論文誌4件、国際会議2件を発表した。 第一に、既存のインターネットコマースの問題点を明らかにし、その問題点の特性に従い新しい解決手法を提案した。具体的には次の2点である。a)インターネットオークションにおける不正入札を入札値の不自然さで判断し、不正を行わないとみなした状況と行ったとみなした状況で効用を比較し、明らかに差分がある入札者を発見し市場から追放することで健全なオークションの実現を試みた。b)電子商取引における不正を発見する手法として、入札者マージ法と除外法を開発し、それを二段階オークションメカニズムとして実現した。これらの研究成果により、不正に頑健な電子マーケットプレースが実現可能になる。 第二に、電子商取引システムを効果的に実現するためのWeb上で動作するエージェント技術の改善を進めた。具体的には次の3点である。c)Web上で動作するエージェントが実用的なアプリケーションの構築に利用可能であることを示した。d)気軽なネットショッピングが普及する反面,ユーザの売買経験の少なさから意思決定がしばしば失敗するが、それを解決するために人間の直感的な考えに基づいた定性シミュレーションを導入した経済学習支援と電子商取引の意思決定支援の訓練の機構を実現した。e)Webを用いた電子商取引のさらなる発展のために、電子商取引におけるSemanticWebの可能性を調査した。
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