研究概要 |
これまで構築したWeb情報統合のための三次元仮想空間プラットフォームVKSC(Virtual Kobe Sanda Campus)をベースとして,その開発環境の整備と高度化に関する研究をおこなった. 1.三次元仮想空間上でWeb情報統合を行うスクリプト言語AVSML(Agent and Virtual Space Markup Language)を設計し,その実装を行った.この言語により,三次元仮想空間上でのオブジェクトやキャラクタエージェントのふるまいとWebページとの関連を容易に記述することが可能になった.その有効性を示すために,防災訓練のためのキャンパス案内システムを開発した. 2.三次元仮想空間内におけるエージェントとのインタラクションに関する研究をおこなった.快適なナビゲーションを行うための三次元仮想空間内のエージェントとの距離感の測定を行い,適切な距離感が視線にどのように表れるかについて調査した.またユーザの視線に応じてエージェントが適切な距離になるように自動的に調整する手法に関する研究を行った. 3.仮想空間において擬人化エージェントのよりリアルな表現を実現するため,エージェントの顔表現に関する研究を実施した.CGキャラクタにおける顔のメイク表現に対して,評価者がどのような印象をもつのかについてその構造と関連性について明らかにした.ポジショニング分析により5つのメイクタイプと23の形容詞の対応関係を明らかにし,TPOに応じてキャラクタの印象をコントロールできる可能性を示唆した.
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