研究概要 |
近年、多種大量の情報がWWW(Web)上に存在していており、本研究では,研究活動に関するWeb上の情報を集めて,研究者ネットワーク,つまり研究者間の関係を表すネットワークを抽出し活用する。研究内容に関する情報を抽出し,最終的には対象とする研究分野の研究活動を活性化させる情報支援を行うことを目標とする. 本年度は、各研究項目に関し、それぞれ研究を進めるとともに成果の発表を行った。研究項目(1)研究内容に関するキーワード抽出、(2)研究者の分類、(3)同姓同名問題の解消に関して、各種のアルゴリズムをまとめた論文をWWW国際会議(WWW2006)、米国人工知能国際会議(AAAI-06)で発表を行った。検索エンジンを用いたシンプルなアルゴリズムをモジュール化していくことで、さまざまな複合的な処理が可能になる。また、研究項目(5)の研究者検索システムの構築に関しても、研究を進めるとともに研究成果の発表を行っている。研究者検索システムとは、研究者のネットワークや研究情報をWebから抽出し、ユーザが情報を簡単に閲覧することのできるシステムであり、いくつかの研究コミュニティでの運用を通じ、その利便性が明らかになっている。このようなWebマイニング技術は、社会ネットワーク分析のためのツールとしても重要性が高いことが徐々に明らかになってきた。今後は、人間関係のデータを融合するためのオントロジの整備や研究者検索システムのさらなる発展など、引き続き研究を進めていく予定である。
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