研究概要 |
本研究で克服しなければならない課題は,1)音声データの自動ラベリング,2)合成音声の肉声感の確保,3)話者性と発話様式の分離,4)多様性の拡大,などである。これらの成果をまとめることにより,最終的には,計算機上にバーチャルなアニメーションキャラクターを構築し,研究成果の効果を検証する。声質・スタイル制御等における問題点を検証して,必要ならば改良を加える。言語情報の伝達を主目的とした音声の合成のみならず,歌声など,より広い人間の音声活動について研究を発展させる。これらの研究計画に従い,平成19年度においては以下を行った。 (1)話者性と発話様式を分離してモデル化することの可能なシステムを構築し,所望の効果が得られることを確認した。 (2)前年度の励振源のモデル化手法をさらに改良した。 (3)統合システムの評価を行った。歌声合成などに関しても評価を行った。 (4)最終年度に向けた評価実験のための音声データを収録し,ラベル付けを行った。 (5)海外研究協力者のカーネギーメロン大学・コンピュータサイエンス学部・アランブラック助教授とともにラベリング,多言語化に関する討論・予備実験等を行った。
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