研究課題/領域番号 |
17300071
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 希 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (90251016)
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研究分担者 |
佐藤 聡 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90285429)
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キーワード | 生物多様性 / ラフ集合 / 形式概念 / 分類体系 / オントロジー / データベース / 国際研究者交流 / イギリス:オーストラリア |
研究概要 |
学名・分類群データベースから複数分類体系を得る方法としては、複数分類体系を含んでいる単一の学名・分類群データベースにアクセスする方法と、複数の学名・分類群データベースに分散アクセスする方法とが考えられる。前者のデータベースの代表例としては、さまざまな文献や学名・分類群データベースの情報を集積しているuBio(http://www.ubio.org/)がある。uBioでは従来SOAPによるアクセスが提供されてきたが、XMLウェブサービスによるアクセスに変更されたため、ウェブサービスによる方式をユーゼインタフェースから用いるJavaライブラリとして新たに実装した。uBioはプロジェクト資金上の問題などによる必ずしも安定運用が行われておらず、実際しばらくサーバが停止するといった局面もみられたので、これとは別に、分散アクセスによる方式を検討した。データ交換スキーマとしてはタクソンコンセプトスキーマTCS(http://www.tdwg.org/standards/117/)がTDWG(TaxonomicDatabase Working Group)標準として採用されており、TCSを用いることが標準としては適当である。しかしながら、現時点でデータ交換スキーマとしてTCSを用いたシステムは公開されてはいない。TCSにあくまでデータコンテンツの表現方式であって、いかなるデータ交換プロトコルによるかは規定されてはいない。しかしながら、TDWGによるTAPIR (TDWG Access Protocol for InformationRetrieval)を用いることが現時点では唯一の現実的選択肢である。TAPIRはTDWG標準として提案中であって未だ標準ではないが、近日中に標準となる見込みであるので、TAPIRを用いるJavaクライアントライブラリを実装した。TAPIRをサポートするサーバはUDDIレジストリによる検出が想定されているので、あわせてUDDIによるTAPIR検索ライブラリ弄審奨Lた。
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