研究概要 |
1)基礎理論研究:「情報記号論」の概念ネットワーク,および「テレビ記号論の原理」の概念ネットワークをコンピュータサーバー上に構築実装し,東京大学のサーバーからアクセス可能とした。このシステムを使用して,実証実験として,東京大学教養学部前期課程科目「記号論」東京大学大学院情報学環,学際情報学府「文化人間情報学基礎II」の講義を実施した。 2)システム開発:「テレビ分析の知恵の樹」,「知のコンシェルジェ」,「Linges de temps」「テレビ分析の知恵の樹」システムの設計を完成させるとともに,情報記号論の概念の可視化システムとして上記の日立システムアンドサービス社の「知のコンシェルジェ」の開発に研究協力をおこない,東京大学内での実証実験を行った。さらに,フランスの国立文化機関ポンピドゥーセンターのリサーチ,イノヴェーション研究所と研究協働を実現して,国際シンポジウム「<愛好者>をめぐって」を開催。ポンピドゥーセンターが開発中の映像アノテーションとメタデータ付与の分析ツール「Lignes de temps」をテレビ,コンテンツ分析に応用する方法を開発した。 3)テレビ番組分析:「テレビ分析の知恵の樹」を使用したテレビ番組分析の事例の蓄積を踏まえて,世界最大の映像アーカイブ公開事業を推進中のフランスINA(国立視聴覚研究所)およびNHKアーカイブス,NHK放送文化研究所との研究協働プロジェクトを立ち上げ,アーカイブをつかった番組研究へと踏み出した。 4)研究交流と研究協働:2007年7月には,ポンピドゥーセンターIRIのベルナール,スティグレール所長と国際シンポジウムを実施,同7月にはさらに,新しいメディア理論パラダイムを討議した大規模な国際会議Ubiquitous Media Asian Transformationsの運営に参画。国際的な研究交流に貢献した
|