研究分担者 |
山口 和範 立教大学, 社会学部, 教授 (60230348)
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 講師 (60339596)
村上 征勝 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)
藤井 良宜 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (10218985)
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 講師 (60348456)
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研究概要 |
本年度研究実績として,統計教育の重要性に関する提言書作成に向けて,下記の調査・資料分析研究を行い,提言書の基礎資料を作成した。 1.「社会・企業における統計の需要度調査」を行い,統計活用の実態と期待度を分野別にまとめ,社会的要請としての統計教育の重要性を明白化した。 2.小学校・中学校における義務教育での統計教育の適時性および学習プログラムおよび教員養成課程における統計学習プログラムに関する国際比較調査・分析を行った。 3.小・中学校および高等学校での全教科の検定済み教科書の内容を統計教育の視点で教科間の関連性と学年進行に応じた継続性の妥当性を検討し,結果をまとめた。 これらの結果は学会報告を踏まえ,関連8学会および関連する各産業協会等9組織,合計17学協会からの統計教育推進に関する要望書『21世紀の知識創造社会に向けた統計教育推進への要望書』として取りまとめられ,文科省および日本学術会議に提出された。要望書は,文科省の教育課程部会(算数・数学専門部会)で参考資料として取り上げられ,かつ,日本学術会議から対外報告「知識創造社会に向けた統計教育の推進について」の基礎となった。 また,「プロフェッショナル育成のための統計教育に関するシンポジウム~専門職大学院における統計教育と関連資格~」を開催し,社会における高度専門職としての統計家の位置付けと統計実務家のコアコンピテンシーを明らかにし,統計教育とキャリア形成の枠組みを報告した。また,「統計教育の達成目標をさぐる~リテラシーから統計的推論力、課題解決力へ」をテーマにしたJapan Conference of Teaching Statisticsを開催し,その中で,米国統計学会および英国統計学会など先進諸外国の統計学会が公表する統計教育の指針を比較調査した結果を報告し,日本における統計関連学協会の共同指針を討議・作成するための準備を行った。
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