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2005 年度 実績報告書

日本産野生ドブネズミ由来の近交系ラットを用いた交雑群による毒性評価システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17300132
研究機関北海道大学

研究代表者

北田 一博  北海道大学, 創成科学共同研究機構, 助教授 (70263093)

キーワードラット / 安全性試験 / クローズドコロニー / 交雑群 / 感受性遺伝子 / マイクロサテライトマー / NIG-III / 野生ドブネズミ
研究概要

新規化合物に対する安全性試験に、クローズドコロニーのラットが汎用される。しかし、クローズドコロニーの遺伝モニタリングは容易でなく、集団の一部で毒性が観察された場合であっても、遺伝解析が適用困難である。そこで、新たな安全性試験のためのツールとして、当施設で維持している日本産野生ドブネズミ由来の近交系ラットNIG-III等を用いた交雑群の有用性を検討することにした。既存ラット系統から遺伝的に離れているNIG-IIIを用いるため、遺伝的多様性が供給されるし、交雑群を採用するため、前もって多型性を示すマイクロサテライトマーカーを用意しておけば、遺伝モニタリングの実施は容易であり、家系分析が可能となるため副作用感受性遺伝子の同定も可能となる。既存のクローズドコロニーとNIG-IIIを用いた交雑群を併用することにより、より確実な毒性評価、副作用感受性遺伝子の同定の実現が期待される。
本年度においては、全ゲノムを網羅する多型性を示すマイクロサテライトマーカーを準備した。登録されている約6000のマイクロサテライトマーカーの中から、BNとF344の間で4塩基以上の多型が登録されているもの、かつ、3つ以上の対立遺伝子が登録されているものという基準をもとに、228マーカーを選択した。このマーカーを用いて、4つの近交系(BN、F344、NIG-III、KYN)に対してPCRを行い、オートシークエンサーを用いた電気泳動を行ったところ、明らかな多型性を示すマイクロサテライトマーカーが少なくとも93個得られた。約20cM間隔で遺伝マーカーを設定できたことになる。4元交雑(F344 x BN) x (NIG-III x KYN)と(F344 x KYN) x (NIG-III x BN)を作出してゲノタイピングしたところ、F1親の情報と近隣のマーカーの情報があれば、ほぼ正確に決定することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mutation at the Lmx1a locus provokes aberrant brain development in the rat.2005

    • 著者名/発表者名
      Kuwamura, M. et al.
    • 雑誌名

      Brain Res Dev Brain Res 155(2)

      ページ: 99-106

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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