研究課題/領域番号 |
17300134
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
加藤 秀樹 浜松医科大学, 動物実験施設, 准教授 (30142053)
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研究分担者 |
高林 秀次 浜松医科大学, 動物実験施設, 助教 (70372521)
西川 哲 浜松医科大学, 動物実験施設, 教務員 (50260584)
谷岡 功邦 財団法人実験動物中央研究所, マーモセット研究部, 研究員 (10072406)
末水 洋志 財団法人実験動物中央研究所, バイオメディカル研究部, 研究員 (40332209)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | コモンマーモセット / Callithrix jacchus / MHC class II遺伝子 / SNP / 染色体 / 核型 / Microsatellite DNA marker / 染色体地図 |
研究概要 |
1.NCBIのマーモセットのデータベースを基に200種類のマイクロサテライトマーカーを検出するためのプライマーを設計した。そのうちの87が遺伝的多型を示した。42マーカーを使って異なるマーモセット集団を調べた。その結果、対立遺伝子の種類と数および遺伝子頻度に違いが見いだされ、集団の遺伝的管理に有用であることがわかった。一方、開発したマーカーをヒト染色体にマップし、マーモセットの染色体マップを作成した。一方、多型を示したマーカーの中から染色体上の位置と各マーカーの対立遺伝子の数に基づいて13種類の遺伝的モニタリング用マーカーを選び、蛍光ラベルプライマーを用いたシークエンス法により1塩基の差を検出できる系を確立した。2.マーモセットのMHCクラスIIのDQA1およびDQB1遺伝子をシークエンスし、DQA1のエクソン2およびDQB1のエクソン3においてSNPs(Single nucleotide polymorphisms)を見出した。3.酵素およびタンパクのアイソザイムについて電気泳動法を用いて研究した結果、TRF(transferrin)およびGPI(glucosephosphate isomerase)に2個ずつの対立遺伝子を見出した。4.ヒト血液型用の10種類の抗血清(ABO式、MN式およびRh式)を用いて血液型を調べたところ、抗A抗体だけで凝集反応陽性と陰性の個体を見いだした。その他の抗血清は反応しなかった。5.ミトコンドリア遺伝子のDループ領域をシークエンスした結果、SNPsを見出した。それらが制限酵素認識部位を有していたことから2種類のPCRプライマーと5種類の制限酵素を用いて8種類のハプロタイプを検出できることが明らかになった。6.染色体核型分析のため末梢血液と脾臓を用いたリンパ球培養を行った。その結果、いずれの方法でも標本作製に成功した。
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