研究課題/領域番号 |
17300175
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
森安 史典 東京医科大学, 医学部, 教授 (80191055)
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研究分担者 |
飯島 尋子 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80289066)
清水 雅史 東京医科大学, 医学部, 助手 (00372954)
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キーワード | センチネルリンパ節 / 造影超音波 / 超音波造影剤 / リンパ節転移 / リンパ節造影 / 食道癌 / 胃癌 |
研究概要 |
微小気泡超音波造影剤のリンパ管とリンパ節の造影性の基礎的検討を行った。モデルは、白色家兎を用いリンパ節の病変は下腿にVX2腫瘍を移植し膝窩リンパ節への転移を惹起せしめた。また炎症性のリンパ節腫大のモデルとして、ウサギの下腿にブドウ球菌を感染せしめた膿瘍を作り、膝窩リンパ節の炎症性腫大を惹起せしめた。上記のリンパ節モデルを用い、超音波造影剤であるSonazoidを下腿病変の周囲皮下組織に注射し、リンパ管ついでリンパ節の造影を行った。 それにより、転移のあるリンパ節では、占拠する病変のために陰影欠損像として描出された。残存するリンパ装置が陽性に造影された。炎症性の腫大では、腫大したリンパ節は周囲から緩徐に染まり全体が染影された。両者の病理学的所見と造影所見を対比検討した。その結果、悪性腫瘍のリンパ節転移は造影超音波により、形態的に診断しうることが判った。 ついで、内視鏡を使いウサギの食道、胃の粘膜下にVX2腫瘍を移植し、食道癌、胃癌の所属リンパ節への転移モデルを作製した。 上記のモデルを用いて、平成18年度に食道癌、胃癌のリンパ節モデルの超音波造影の診断能を検討する。 なお、平成17年度の研究成果の一部を論文にて発表した。
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