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2006 年度 実績報告書

嚥下リハビリテーションを目的とした喉頭運動の非接触型測定装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17300181
研究機関新潟大学

研究代表者

林 豊彦  新潟大学, 自然科学系, 教授 (40126446)

研究分担者 中村 康雄  新潟大学, 自然科学系, 助手 (00323957)
キーワード嚥下 / 生体計測 / 高齢社会 / 誤嚥 / 嚥下障害 / 嚥下リハビリテーション
研究概要

1.健常者の水嚥下時における喉頭運動の測定・運動パラメータの決定
健常者に水10mlを一息でのんでもらい,そのときの喉頭運動を測定する.被験者は,実験の意図と手順を十分理解し,かつ実験に同意した5人とした.従来の研究結果を参考にして,新しい喉頭運動の分析パラメータを決定した.従来の分析方法は,喉頭の上下位置を8mm間隔で区切り,各区間の移動時間をパラメータとしていた.そこで,本研究でも便宜的に挙上運動を4相に区切り,時間パラメータとした.まず,嚥下開始時を顎二腹筋の筋活動開始時とし,t0とした.t0における位置から喉頭が5mm挙上した時点をt1,同様に,t0における位置から10mm,15mm,20mm挙上した時点をそれぞれ,t2,t3,t4とした.これらの時刻{t0,…,t4}から,喉頭運動の時間パラメータ{t0,1,t1,2,t2,3,t3,4}を算出した.実験回数は5回とした.
実験手順は以下の通り:
1)被験者に水を口に含んでもらい,合図とともに一息で飲んでもらう.
2)嚥下時の喉頭運動・顎二腹筋筋電図,嚥下音を同時測定する.
3)測定データから分析パラメータを算出する.
各被験者の5回の測定データから,分析パラメータ{t0,1,t1,2,t2,3,t3,4}の全被験者に関する平均値と標準偏差を算出した.それぞれ0.31±0.09[s],0.11±0.07[s],0.06±0.03[s],0.04±0.02[s]であった.この結果は喉頭運動の始め遅く,徐々に速くなる特徴と一致した.
2.健常者の粘性水嚥下時における喉頭運動の測定実験プロトコル作成
嚥下障害者は一般的に嚥下を容易にするために飲料に粘性を付着させ食事をする.そこで,基礎データの測定として,健常者の粘性水嚥下時の喉頭運動を測定することにした.被験者は,実験の意図と手順を十分に理解し,かつ実験に同意した10人とし,実験回数は5回とする.
実験手順は以下の通り:
1)被験者に粘性水を口に含んでもらい,合図とともに一息で飲んでもらう.
2)嚥下時の喉頭運動・顎二腹筋筋電図,嚥下音を同時測定する.
3)測定データから分析パラメータを算出する.
4)粘性付着物を取り除くため,口をすすぐ.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 嚥下機能評価システムSFN-1を用いたビール飲み込み時の嚥下動態の解析2006

    • 著者名/発表者名
      藤田翔平, 村山愛, 林豊彦, 中村康雄, 小島英敏, 道見登
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.106

      ページ: 25-28

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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