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2007 年度 実績報告書

予知・牽引機能によりメンタルイメージ生成を支援する指先誘導マニピュレータ

研究課題

研究課題/領域番号 17300184
研究機関三重大学

研究代表者

野村 由司彦  三重大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00228371)

研究分担者 加藤 典彦  三重大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70185859)
松井 博和  三重大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10303752)
杉浦 徳宏  三重大学, 総合情報処理センター, 准教授 (50335147)
大西 正敏  愛知工科大学, 工学部, 教授 (50410882)
キーワード福祉工学 / 視覚代替 / 図形認知 / メンタルイメージ / マニピュレータ / 指先誘導 / 予知 / 牽引
研究概要

指先誘導マニピュレータを用いたなぞる感覚の提示
初めに,従来,被制御量である平面上の二つの位置と制御量である二つのアクチュエータ回転角が,2対2の非線形連立方程式で関係付けられるマニピュレータ構造であったのに対して,新たに,被制御量と被制御量と1対1の線形式で関係付けられる直動型マニピュレータを開発した。
これを用いて,従来は,平面的な図形の提示において,被験者はただ誘導されるだけの受動型(全誘導)指先誘導マニピュレータであったのに対して,自分の意志で図形を探索することができる能動型(無誘導)指先誘導マニピュレータ,および受動、能動切替型(半誘導)指先誘導マニピュレータの研究を行った。なお,受動、能動切替型では折れ線図形の頂点に到達すると,そこからある範囲において,受動型と同じ制御をする。その範囲を過ぎると,能動型と同じ動作を行う。これにより,被験者は,頂点までは,自分の速度で移動でき,頂点からどの方向へ行くか迷うことなく,提示図形を認識できる可能性がある。
その結果,一般的には,全誘導が最も有効的であるという実験結果が得られた。しかし,被験者が装置の扱いに慣れば慣れる程,全誘導,無誘導,半誘導ともに,認識率や認識時間の向上するのは当然であるが,半誘導における認識率と認識時間の向上は,他の手法の向上に比べて著しいと考えられることが分かった。ここから,指先誘導の実用化として,普段あまり使わないものになるならば,単純な能動的提示法がよく,よく使われるものになるならば,能動提示と受動提示が混在する手法の方が認識手法として好ましい例もあるのではないかと考えられる。
従来では,図形情報を触覚する方法として,受動提示が研究されてきた。本研究では,装置により能動的に指先を誘導する能動提示をとりあげ,さらに,その誘導による錯覚を考察した。その結果,指先の誘導速度などを調整し故意に操作者に寸法知覚に関する錯覚を生起させることに成功した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 図形情報を触覚提示するアクティブインディケータの提案ハードとソフトの開発2008

    • 著者名/発表者名
      今井 雄也, 松井 博和, 加藤 典彦, 野村 由司彦
    • 学会等名
      日本機械学会IIP2008情報・精密機器部門講演会講演論文集(No.08-3, pp183-188)
    • 発表場所
      東京工大
    • 年月日
      2008-03-17
  • [学会発表] 触覚アクティブインディケータにおいて錯覚を利用する認識率と認識速度の向上の検討2008

    • 著者名/発表者名
      村上 宙之, 松井 博和, 加藤 典彦, 野村 由司彦
    • 学会等名
      日本機械学会IIP2008情報・精密機器部門講演会諭寅論文集(No.08-3, pp111-112)
    • 発表場所
      東京工大
    • 年月日
      2008-03-17
  • [学会発表] ファイバ型曲げセンサを用いた関節角計測装具に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      大西 正敏, 田宮 直, 野村 由司彦
    • 学会等名
      福祉工学シンポジウム2007講演論文集、pp.254-255
    • 発表場所
      産業技術総合研究所つくばセンター
    • 年月日
      20071001-03
  • [学会発表] 手指障害者向けロボットハンド用ファイバ型曲げセンサ2007

    • 著者名/発表者名
      大西 正敏, 田宮 直
    • 学会等名
      第25回日本ロボット学会学術講演会講演概要集3112
    • 発表場所
      千葉工大
    • 年月日
      20070913-15
  • [学会発表] ロボットと人のための歩行重心呈示システムの検討2007

    • 著者名/発表者名
      大西 正敏, 田宮 直
    • 学会等名
      日本機械学会2007年度年次大会講演論文集vol.7, pp.287-288
    • 発表場所
      関西大
    • 年月日
      20070909-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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